なかなか授かれず治療をしました。
結婚して2年。
やっと私達のもとに来てくれた小さな命。
ゆっくりゆっくり大きくなり、周りにも元気に生まれておいでと、
しあわせいっぱいに育っていたお腹のベビー。
検診でも何も問題なく、予定日を超えても元気に動いていました。
予定日から5日後の朝、突然の寒気の高熱で目が覚めた私。
そして、おしるし。
急いで病院に行き見てもらいましたが、子宮口は開いておらず、微弱の陣痛があったので即入院...
吐き気と寒気、高熱。ものすごく腰も痛い。
一晩病院で耐えてから、翌日朝から誘発剤をはじめました。
なかなか子宮口は開かず、16時全開になり、分娩台へ...
3回いきんだら出てきてくれた我が子。
泣き声はありませんでした。
顔は白っぽくなり、周りは慌てて、たくさんの人に処置されて、
大きな病院に救急搬送...
重症新生児仮死
低酸素性虚血性脳症
低体温治療をしましたが、言われた言葉は
「自発呼吸はありません。ですが心臓は動いています。
目も開けることはないでしょう...」
何を言われているかわかりませんでした。
でも、
なぜか...、
この子はこうやって生まれてくるんじゃないかって、想像していた私でした。
生まれてから1ヶ月目、我が子は目を開きました。
びっくりしすぎて、急いで看護師をよんだくらいです。
生まれて1ヶ月、気管切開をしました。
しかめっ面をしたり、口をチュッチュとならすようになりました。
それから5ヶ月...、我が子は呼吸器をつけて在宅をするため、
やっとやっとお家に帰ってこれました。
脳波はフラットのまま。
脳の大半は髄液に吸収されていて、脳死に近い状態。
ですが我が子は、
笑ったり、怒ったり、泣いたり、
たくさんの奇跡をおこしてくれています。
呼吸器の離脱はできません。
おしゃべりをしたり、自ら物に触れることすらできません。
立ち上がったり、座ったり、食べたり
なんにもできません。
ですが、医学では証明できない奇跡をおこしている我が子。
生まれてきてくれてありがとう、と心からおもいます。
私はしあわせです。
毎日、生きている事の幸せをかみしめて、我が子との時間をのんびりすごしています。
そして、来年にはそんな我が子もお兄さんになります。
不安は絶えませんが、新しい命も大切に、
みんなが笑っていられたら、いいなとおもいます。
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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/
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