以前、今秋公開の映画『うまれる ずっと、いっしょ。』のフラダンス撮影の参加者を募集させていただきましたが、
http://www.umareru.jp/blog/2014/04/post-1269.html
先日、撮影が行われました。
10名様のダンサー募集に対して100名以上のご応募があり、
ほとんどの方には非常に申し訳ないお返事になってしまいましたが、
改めて、フラの力やメッセージの強さを感じました。
ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました!
また、ご参加いただけなかった皆さま、すみません!
当日は、元々、参加する事が決まっていた
ダンサーの方々(メインの出演者の生徒さん)やキッズ・ダンサー、
出演者、スタッフなど含め、
50名近くの方々にお集まりいただきました。
フラダンスがどこで出て来るかはご覧いただいてのお楽しみ♪
ところで、
今回のフラ撮影には様々な想いを持った方々が参加されていました。
その中のお一人のお話を、許可をいただいてご紹介いたします。
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亡くした娘と踊りたいです。
私の娘は、21トリソミー(ダウン症)を持って生まれて来ました。
幸い、重い合併症はなくとても幸せな日々を過ごしていたら、
突然、重い心臓病にかかり、
1歳4か月と11日で遠くへ行ってしまいました。
四十九日より前に再び妊娠できたら神様から取り返せるとなぜか思い、
妊娠を願い、そして再び命を授かりました。
悲しみと喜びとそして言葉にできないたくさんの思いをかかえた妊娠生活でしたが、
出産時には、亡くした子が妹の手を繋いで飛んでくるイメージが浮かび、
不思議なお産でした。
フラは亡くした子の妊娠前から通っていて、臨月まで踊り、
産後も一緒に連れて行って踊り、いつか一緒に踊りたいと思っていましたが、
最後のお出かけとなったディズニーのポリネシアンショーを見ながら
一緒に腕を動かしている姿が最後になってしまいました。
その後、
娘も好きだったフラをもう一緒に踊ることが叶わないと、
自分からフラを遠ざけていましたが、
最近いろいろと少しずつ気持ちの変化があり、
また踊りたいと強く思い始めたそのタイミングで今回の募集を知りました。
2か月前、下の子が上の子の年齢を越えました。
それまでずっと、毎日比べてしまいながら泣かないように子育てしてきました。
子守唄も絵本も、同じものは悲しすぎて歌ったり読んだりできませんでした。
でも日々どんどん成長していく下の子を見て、
上の子はどんなふうに走ったんだろうなどと、もう想像するしかできません。
そのことを悲しく思うことも多かったですが、
これからは下の子と一緒に、
上の子も人生の続きを経験してゆくんだなと思えたりもするようになりました。
「うまれる」のことは、
娘が元気だった頃から見たいと思いながら、
娘がいなくなってしまってからは、
心の狭い私は虎ちゃんを応援することができずに
なかなか見ることができませんでした。
椿ちゃんのこと、虎ちゃんのご両親のこともずっと気になっていて、
ある種の勇気を持って映画を見ました。
いろんな形のいのちを撮りつづけるこの映画で、
ぜひ踊らせていただきたいと思います。
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この方はどんな想いで、踊ってくださったのかな。。。
これからフラシーンの編集が始まります!
さぁ、頑張るぞ!
アロハー!
監督・父
豪田トモ