映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

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トム・クルーズ主演最新作、ダグ・リーマン監督の
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を拝見しましたー☆

意外に思われるかもしれませんが、
僕はトム・クルーズが大好きです。

役者としてのスキルとかというよりも、
単に「映画人」として尊敬しています。

元々、
僕が映画監督になりたいと思ったきっかけが、

彼が主演した「7月4日に生まれて」(1989年)
というベトナム戦争を題材にした映画なのですが、

【役作りのために1年間車椅子で生活した】

というエピソードを聞いて、
当時19歳だった僕は

「映画にはそこまでしたいと思わせるロマンがあるんだ!」

と強い衝撃を受けました。

また、
それまで「仕事のオファーを待つしかない役者」という仕事で、

自ら企画を探して映画をプロデュースし始めたのも、
トム・クルーズが走り。

おまけに

「最初のギャランティは少なくていいから、売れたらパーセンテージでちょーだい」

という契約にして大成功した最初の役者さんでもあります。

多分、
世間の人たちが思っている以上にクレバーな人なんだと思います。

じゃなかったら、30年近く、第一線で活躍できないでしょう。

トム・クルーズと一緒に仕事をするのは僕の夢の一つ。
いつか実現できたらいいな☆

(宗教的なバックグラウンドは置いておきます。誰しも信仰の自由はありますし、
それによって人をジャッジしたくないので)。

さて、
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、
トム・クルーズ・ファンにとって、

【久々の大当たり!!!(失礼! 笑) 】

と言ってもいいんじゃないかと思いますよ。

舞台は近未来で、SFアクションものです。

宇宙からの謎の侵略者と戦うのはトム・クルーズ演じるケイジ。

彼は戦闘で命を落とすんですが、何と、戦闘前日に蘇るんです。
しかも何回も。。。

果たしてケイジは地球を救えるのか!?
というストーリーですが、

【脚本(特に世界観)が非常に良く練られています】

(ツッコミどころが全くないわけではありませんが)。

原作は桜坂洋さんの『All You Need Is Kill』。
日本人による原作では映画史上、最も予算のかかった、有名な映画になりそうです。
これは日本人としては誇らしいですね☆

ストーリーはひじょーーーーに東洋的です。

これはおそらく仏教的な背景に育ったアジア人にしか書けない物語だと思います。

「死んでも死んでも蘇る」

というのは、

「輪廻転生」もしくは「無間地獄」

を思わせますし、
非常に深いメッセージが隠されています。

この「設定」が今回の映画にはピッタリとハマっていて、
いままでにないSFアクション映画として成立させています。

蘇る度に、生きていた時に学んだ事、覚えていた事が引き継がれて行く、

というのは、勘違いする人が出てきそうな、
ある種、危険な発想なのかもしれませんが、

僕はこれは

・チャレンジし続ける事の大切さ
・例え負けても失敗しても必ず何かの学びがある

というメタファーとして捉えたいなと思っています。

以前、書かせていただいたかもしれませんが、
僕は

「今生で何回生まれ変われるかが人間として大切な事」

だと思っています。

人として成長していくという事は、ある種「生まれ変わり」です。

【以前までの自分とは違う自分を見出して行く事が「成長」】

であり、

他人様に貢献できる、社会のお役に立てる人材になれるという事かな
と理解しているのですが、

この映画にはそういうメッセージが込められているように感じ、
強い共感を覚えました。

死んで蘇ってというのが続き、
ストーリーが「ループ」していくのは、

一歩やり方を間違えると「また同じのを見せられている」
という退屈感につながりますが、

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本作は非常に精巧な編集をしていて、
全く飽きずに映画の世界に浸かれます。
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これは簡単なようでいて、
めっちゃめちゃ難しいです。

アクションシーンは
速すぎて何が何だか分からないという意見もありそうですが(笑)、
迫力はすんごいです。

各登場人物の描き方も悪くないですし、

「輪廻」風コンセプトを活かした
ロマンス的展開も個人的には大好きです♪
(見てのお楽しみです)

世界最大の映画評価サイトIMDBでは「8.1/10」、
Yahoo!映画でも「4.1/5」とかなりの高評価で、

【全世界の80%前後の映画ファンが満足しているよう】

ですので大損はしないんじゃないかな。
特に

・トム・クルーズが好き
・いままでにないアクション映画を見てみたい
・「マトリックス」等のように深いメッセージのある映画が好き
・輪廻や蘇りなどの東洋的価値観が好き
・日本人による原作でどこまでの作品になっているのか確認してみたい

という人には激おすすめです☆

監督・父
豪田トモ

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