※ めぐみ在宅クリニックの佐藤淑子さん
2014年11月に公開する新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』
にも登場していただいた在宅医の小澤竹俊先生が院長を務める、
横浜市のめぐみ在宅クリニックでは、
★ 以前、小澤先生をご紹介したブログです。
http://www.umareru.jp/blog/2012/03/post-670.html
http://www.umareru.jp/blog/2012/03/post-683.html
2012年から
「メイク・ア・ウィッシュ・プロジェクト」
という取り組みが行われています。
小澤先生が診察している患者さんたちは、
もう、どんな治療をしても回復が難しいだろう、
と病院から告げられた方がほとんどで、
手術や投薬といった積極的な治療はせずに、
残された時間を家族とともに、自宅で過ごしたい...
という方たちが多くいらっしゃいます。
旅立ちを目の前にして、
「どうしても、これをやりたい!!」
という患者さんの希望を実現するために、
医療面で出来る限りのサポートをする、というのが
「メイク・ア・ウィッシュ・プロジェクト」です。
少し前のことになりますが、
めぐみ在宅クリニックで
「メイク・ア・ウィッシュ・プロジェクト」の
メインの担当をしていらっしゃる、
看護師(確認)の佐藤淑子さんにお話を伺いました。
メイク・ア・ウィッシュ・プロジェクトの始まりは、
ある末期がん患者さんの
「娘の結婚式に出たい」
という思いを聞いたこと
がきっかけでした。
「なんとか叶えてあげたい!」
と思った小澤先生や
佐藤さんがサポートしたことによって、
歩ける状態ではなかったこのお父さんは、
娘さんの結婚式に参加し、挨拶もすることができました。
小澤先生は、もともと
「MAKE A WISH Japan」
という、難病と闘う子どもたちの夢を叶える活動をしている
NPO法人を知っていたそうなのですが、
http://www.imagene.jp/npo/mawj/mawj.html
「このような素晴らしい活動を、まずは自分のクリニックで実践しよう」
と思いたち、このお父さんの結婚式への参列を皮切りに、
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ほとんど寝たきりだった女性が、2年ぶりにショッピングへ。
ご主人と一緒にシクラメンや衣類を購入し、
主婦の顔を取り戻して楽しむことができた。
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かつて魚屋さんだった父親が、
子ども、孫たちに美味しい魚を食べさせてあげたいと市場へ。。。
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亡くなくなる数日前に、娘と2人の旅行に...。
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などなど、
現在も続けていらっしゃいます。
メイク・ア・ウィッシュ・プロジェクトは、
「元気なうちにやっておきたい」
という希望で実行することも、
「最期だから希望を叶えたい」
という場合もあります。
実現のためには、
必ず
・主治医の許可
・家族との合意(万が一のことがあることも認識していただいた上で)
を得た上で、
何が起きるかを予測して、
薬や吸引器、酸素等の持ち物を決定します。
さらに
看護師や研修医など同行できる人を確保した上で実行、
となります。
これらの活動に「診療報酬」と言ったものは発生しません。
すべてボランティアです。
お金のためではないんですね。
手間がかかることは承知の上で、
それでも、患者さんたちの心に寄り添い、
残された時間を、患者さんとご家族にとって
できるかぎり悔いのない、いいものにしてあげたい...。
という、小澤先生のお気持ちが伝わってきます。
もうね、
小澤先生は本当にスゴいです。
心から尊敬します。
次回作『うまれる ずっと、いっしょ。』でも、
「患者さんに寄り添いたい」という小澤先生のお気持ちが伝わるシーンがあります。
ぜひご期待ください。
もし、
自分の人生が残り少ないと知ったら
あなたは最後に何をしたいですか?
ちなみに僕は、家族とバーベキューですね(笑)。
可能であれば、キャンプでのバーベキューがいいな。
もし娘の詩草が自立して大人になっていたら、
家族三人で、いまみたいに一緒に一つのベッドで寝たいかなー☆
監督・父
豪田トモ