スウェーデンの「ライフスキル」という画期的な授業

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※ ライフスキルの授業の教科書です。


北欧に2週間、旅をしてから、
早いものでもう2週間になります。

帰ってきてからは
穴を開けてしまった家族との時間を埋めたり、
新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』(11月より公開!)の完成作業と
告知・宣伝業務に忙殺されつつ、

北欧で撮った写真を整理したり、
今回の旅行でお世話になった方々に御礼のメールを出したり、
レポートをまとめたりと、

何だかバタバタしています。

北欧では人生観が大きく変わるような体験をたくさんさせていただいたので、
ブログなどでも少しずつシェアさせていただきたい、と思っていますが、
まず頭に浮かんだのが、

スウェーデンの小学校にあった

「ライフスキル」という授業

です。

これは

「人生を生きていく上で必要なもの」
だけど学校の授業ではあまり教えていない、
親もあまり教えにくい、

・誕生や命
・家族
・性

など普遍的なテーマを中心に、

・恋愛
・感情
・共感

など多くの生徒が興味を持ちそうな事の他、

・コミュニケーションの仕方
・チーム・ビルディング

など社会に出てから必須になる知識、

・差別と平等
・同性愛・婚(スウェーデンでは認められています)
・薬物
・アルコール

など、日本ではまず議題に登らないテーマまで、

「ライフスキル」として教え、皆で考えつつ、
心理カウンセリング的な事も行うという画期的な授業です。

週に一回、一時間行われ、
クラスの半分、15人前後の男女が丸くなって柔らかいソファに座り、
リラックスした状態で「勉学以外の人生にとって大切なもの」を学びます。

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※ 男性同士の親もいるんだよ、というページです(スウェーデンでは同性婚が認められています)。


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実はスウェーデンでもテスト段階の試みだそうですが、
個人的には素晴らしい取り組みだなぁと感じました。

未成年のうちに学校に行くのは、
後々に国・社会・地域に貢献する準備をするため、

という前提に立てば、
国語・算数・理科・社会だけでは人生にとって大切な事が学び切れないところがあります。

逆に、
親としては

理科だけ出来るけれども人の感情が全く分からない人にはなって欲しくないでしょうし、
計算は得意だけれど差別主義者にもなって欲しくないでしょう(笑)。

でも、
先に例に挙げたような事柄を親からすべて教えるのも難しい部分がありますし、

「感情」や「コミュニケーション」という事が、
何だかよく分からないまま社会に出てしまうがために、

「人間関係って難しいなぁ」と傷つき、自信をなくし、
ネガティブな面ばかりが自分の中でクローズアップされるようになって、

内にひきこもってしまい、きちんと社会貢献ができない、
幸せとは言いにくい人生に、、、

という可能性もあります。

もちろん、
「ライフスキル」を学んだからと言って誰もが幸せになれるとも限りませんが、
こういう事を皆で学ぶというのは、

====================================================
大人になっても精神的な問題を抱える可能性を減らし、
幸せな人生を歩み、社会にとって有益な人材になる可能性を増やす
====================================================

んじゃないかなぁと
感じます。

日本でもこのような取り組みをするべきかどうかは、
議論が必要だと思いますし、様子を見ながら進めていくといいのかなと思いますが、

個人的には「いいね!」と思いました☆

また北欧話はご報告しまーす。

監督・父
豪田トモ

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