『うまれる ずっと、いっしょ。』のナレーション収録で
樹木希林さんから学ばせていただいた事の一つは、
「自分で出来る事は自分でする」
という事の大切さ。
希林さんは立場上、何かを頼めば、
大抵の事は周りの人がやってくれるんじゃないかなと想像するんですが、
希林さんは
全く人に甘えず、
基本的に自分で出来る事は自分でやられていました。
彼女はマネージャーを持たずに自分でスケジュール管理をしていますし、
仕事先に行くのもほとんど自分で車を運転していきます
(だから道路に非常に詳しい、笑)。
重そうなカバンを「持ちましょうか?」と聞かれると
「大丈夫。自分で持てる。ありがとう」。
「コーヒーのお代わりは飲まれますか?」と聞かれると
「自分で入れるから聞かなくても大丈夫よ」。
一度、
夜中に呼吸が苦しくなったものの、
家族を起こすのは悪いと思って自分で運転して病院まで行ったとおっしゃっていて、
それは起こした方が良かったんじゃないかなとも思ったりしたんですが(笑)、
出来る限り、
周りに助けを求めすぎずに、自分で出来る事は自分でする、
「自分の人生はあくまで自分が主役。人にゆだねすぎる事はしない」
というのは一貫した考え方のようでした。
もちろん、
周りにとっては頼りにされる事が嬉しい部分があったりもしますが、
その「強さ」が素敵だなぁと僕は感じました。
とは言え、
階段を昇る時は
「わたしにはキツいわー」
と言って、
僕のベルトにつかまって昇ったりするのはカワイイんですけどね(笑、失礼!)。
希林さんは
ご家族の事、病気との付き合い方、
「身終い」の仕方など、様々な事に独特のお考えを持たれていらっしゃいますが、
そのすべてから感じられるのは、
「これがわたしの生き様です」
という強いメッセージ。
やはり、こういう生き方をされてきた方から出る声は、
深みが違います。
映画『うまれる ずっと、いっしょ。』では、
樹木希林さんの
「人声(じんせい)」からも何かを感じ取っていただけたらと思います☆
監督・父
豪田トモ
☆ 樹木希林さんにナレーションしていただいた映画『ずっと、いっしょ。』のDVD
http://www.umareru.jp/dvd/
☆ 希林さんの教えはぜひ多くの人に知っていただきたいので
ブログにまとめてあります。良かったらお読みください☆
http://www.umareru.jp/blog/cat388/