約3年前のことになりますが、
【長年子供を望んで不妊治療もされている方】より、こんなメールをいただき、
ご本人の許可をいただいて皆さまとシェアさせていただきました。
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実は私、ちょうど上映会を開催した頃に、妊娠が判明しました。
奇跡の自然妊娠でした。
やっぱり映画『うまれる』には奇跡のチカラがあるなぁと感動していました。
いよいよ心拍が確認できるかという診察の日は、
主人と一緒に診察室へ入りました。
しかし
先生の口から聞こえたのは、
「おめでとう」ではなく、
「心拍が確認できません。
妊娠は継続しているので、子宮外妊娠の可能性が極めて高い」
という言葉でした。そして8週に入り大きな病院へ診察に行きました。
お腹の赤ちゃんと最後のお出かけになるのかと思うと、
できるだけ楽しい思い出を持っていって欲しくて、
私はいつもより可愛い格好をして、
ゆっくり歩いて病院にたどり着きました。
そして診察で、子宮ではなく卵管で心拍が確認され、
私は帰宅することも許されず緊急手術となりました。
病院に駆けつけた父が、執刀する先生に聞きました。
「卵管で生きている命を、子宮に移すことは出来ないのですか?」
しかしそれは、現代の医学を持ってしても無理なことです。
そして超音波がある時代だからこそ卵管妊娠の診断がつき、
私は大出血で命を落とさずにすみました。
とはいえ、赤ちゃんが大きく育っていたので
卵管ごと切除することになりました。
手術後、全身麻酔が切れて一番に思ったことは、
卵管に温かく包まれたまま取り出してあげられて良かった...という気持ちでした。
そして、
短い期間ではあったけれど、
私のお腹に来てくれて本当にうれしかった
と思いました。
入院中は気持ちも混乱したり悲しんだり無気力になったりしましたが、
映画『うまれる』に出てきたいろんな言葉が私を励ましてくれました。
特に「天国郵便局からのお便り」で、
もう一度元気になる決意ができました。
※ 「天国郵便局からのお便り」とは、映画『うまれる』に登場するエピソードで、
出産予定日にお腹の赤ちゃんを亡くしたご夫婦に産科医・鮫島浩二先生が送った赤ちゃんからの手紙。
主人にも「天国郵便局からのお便り」をメールで送りました。
すると
主人が「空に帰った赤ちゃんへのお返事」を書いて
私にメールで送ってくれました。
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赤ちゃんへ
お手紙ありがとう。
短い時間だったかもしれませんが、私たち3人には大切な時間でしたね。
お母さんは大事に大事に最後まであなたを守ってくれましたよ。
喜びを与えてくれて本当にありがとう。いつか天国で会えるといいですね。
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主人とは、同じ喜びと悲しみを分かち合ったということがよくわかりました。
同じ悲しみを乗り越え、主人との絆はより一層強くなりました。
「子育ては自分育て」と聞きますが、
「不妊治療は夫婦育て」だなと感じています。
今は心も体も回復し、
本当にうれしかった妊娠期間を懐かしく思い出しつつ、毎日を楽しく過ごしています。
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実はこの方、先日、
結婚9年目にして、
待望の第一子を授かられたんです!
ご本人からは以下のようなコメントをいただきました。
「赤ちゃんのお世話は大変ですが、夫婦で助け合って子育てしています。
何より私たちのところに新しい命が来てくれたことがうれしく、
毎日「うまれてきてくれてありがとうね!」と伝えています。」
僕にとっても、すごーーーくすごーーーく嬉しいお知らせだったので、
ご本人にも許可をいただき、皆さまとシェアさせていただきました☆
本当におめでとうございます!!!!!!
そして、すべての命に
うまれてくれてありがとう!
監督・父
豪田トモ
★ 「天国郵便局からのお便り」に関してはこちらのブログをご覧ください。
http://www.umareru.jp/blog/2009/11/post-104.html