昨日は、忘れられない日となりました。
2歳11か月の次男が、保育園から帰宅後、私の膝の上で本を読んでいるときに
「ママ、だーいすき。だってやさしいんだもん」
と言ってくれたのです。
なんていうことはない一言でしたが、思わず
「こいつうー!」
と次男を抱きしめました。
私自身、情緒不安定な母親に育てられ、
母親をやさしいと思ったことなど一度もなく、
母親も私に向かって
「アンタは冷たい子だ」「ろくな人間にならない」
などと常に言っていました。
(後に私が精神疾患になり、医師に生育歴を語ったところ
「それは立派な精神的虐待だ」と言われました)
母=あたたかい、やさしいといったイメージがどうしても理解できず、
また、自分自身のことも冷たい人間にちがいないと思っていました。
「やさしい」なんて言われたことはなかった。
あっても、それは私が冷たい人間なのを悟られまいとして演技しているのを、
うわべだけでも円滑にすごそうとふるまう行為を、
勘違いしているんだろうと思っていました。
幼い次男の一言は、そういった私の心のこわばりをほぐしてくれました。
若いときには
「頑張れば結果は出る」
「努力すれば夢は叶う」
と言われ続けながら、
子どもを産んでみると、いくら頑張っても努力しても思うようにいかず、
それでも投げ出すわけにもいかず、誰も助けてくれない。
特に母親である女性は、頑張っても努力しても
「母親なんだから当たり前」
としか見てもらえず、
子どもに何か問題が起これば母親のせいにされ
(犯罪を起こした人の母親に取材が及ぶのが象徴的だと思いました)、
マイナス評価はされても、プラス評価はされない。
そんな社会に生きていると、
子どもからの一言が、本当に宝物のように思えます。
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