『うまれる』を通して「やって良かったなぁ」と思う事の一つが
「赤ちゃんと一緒に映画を観れるママさんタイム」
です。
「映画は真っ暗な中で静かに観るもの」という常識を
真っ向から打ち破る「ママさんタイム」というアイデアは、
当初、映画館さん側から色よい反応はいただけませんでした。
そりゃ、そうです。
ほとんど実績もないし、どんなリスクがあるかも分からないし、
監督は初めて映画を公開する新人だし(笑)、そもそも
「ママは映画を観に来ない(物理的に難しい)」というのが映画界の常識
です。
リスクをかけてまでトライする必要性がないんです。
僕が逆の立場であれば、素直に話を聞けていたか分かりません(笑)。
でも僕はどうしても、この「ママさんタイム」をやりたかった。
それは、『うまれる』を作っていく中で、
「子育ては国育て」
なんじゃないかと感じるようになった事が大きくあります。
国や社会は、一人一人の人間が作り上げた総体であり、
誰もが幸せに生きる社会を作り上げて行くには、結局のところ、
一人一人の人間の成長が欠かせません。
【子供は「未来人」であり、今後の日本を背負って立つ人材】
でもあるわけです。
その「未来人」の尊い命に向き合い、
人の一生の中で最も大切な時期を預かる事が圧倒的に多いママは、
言わば、ちょっと大げさかもしれませんが、
「国策」
を担っているわけで、
【ママは常にサポートと癒し、そして感性を育む時間が必要】
なのではないかと思うようになったんです。
愛するお子様と一緒に映画『うまれる』をご覧いただき、
気持ちの良い涙を流していただく事で、育児の力になる事が出来れば、、、
と、まぁ、いつものように、映画館さんに熱く語り続けているうちに(笑)、
渋々(諦め?)、
「週に一回だけ」という条件で認めていただく事が出来ました。
リスクを分かった上で僕らを信じてくださった映画館さんには本当に感謝です☆
そうしたら何と、
【「ママさんタイム」を開催した4回は、予想外に毎回ほぼ満席!!】
銀座にベビーカーがドワッーと並んだ光景は圧巻でした☆
映画館さん側もママと赤ちゃんで溢れ返る会場にビックリされていて
「考えが変わりました」
とおっしゃっていました。
ただし、
その裏にはちょっとした努力もありました。
それは「ママさんタイム」を実施するには
「『うまれる』側のスタッフを数名出して当日の運営をお手伝いすること」
が必要だったのです。
今回の映画でもメインの映画館となる「シネスイッチ銀座」は、
小さなエレベーターが1つのみ。基本的には、螺旋階段をのぼって
映画館に入ります。
ベビーカーの処理やママさんへのご案内、授乳コーナーの設置など
他の映画の上映では発生しない作業コストを
映画館さん側が負えないというのは
よく分かる話だったので、
ボランティアさんの助けもお借りして、
何とかやり抜く事が出来ました。
いまでもボランティアの皆さまには感謝しています。
ありがとうございました!
シネスイッチ銀座の上映場所が2階だったので、
僕も自らベビーカーを運んだりして、僕の事を知っていたお客さんは
とても驚かれていました(笑)。
そして映画館での上映が終了して自主上映会が始まってからは、
【約8割の上映会で「ママさんタイム」を実施】
していただいています。
「大切な我が子と一緒に映画を観る事で絆を深めていただく」
という僕らのメッセージを受け取ってくださった事に心から感謝です。
そして、
11月22日から公開が始まる新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』は、
前回および自主上映会での圧倒的な実績があったため、
今回は割とスムーズに「ママさんタイム」の実施を決めていただくことができました。
※ もちろん、今回も、ママはもちろん、パパもおいでいただいて
問題ありません!
しかも【今回は週に2回!! 倍になりました!!】
これも、「ママさんタイム」にお越しくださった方々、そして
自主上映会で「ママさんタイム」を実施してくださった主催者の皆さまのおかげです。
ありがとうございます!
やはり、
行動しなければ伝わらないけれど、行動すれば伝わる
事もあるんです。
ありがとうございます!
ただし、今回も条件があります。
それは
「『うまれる』側のスタッフを数名出して当日の運営をお手伝すること」
です(笑)。
おそらく4週間、計8回と思われる「ママさんタイム」の実施は、
僕らスタッフだけでは賄えません。
今回もボランティアさんの助けが必要です。
「ママさんタイム」は平日の朝一回目と二回目で交互に開催されます。
・お手伝いいただける方、
・ママさんの助けになりたいと願う方、
・子育てフレンドリーな社会になって欲しいと願う方、
ぜひ、以下のページをご覧いただいてご応募ください!!
http://www.umareru.jp/event/mama-volunteer.html
よろしくお願いいたします!
※ ただし、「ママさんタイム」の実施回数に関しては、前にも書きましたが
第一週目の成績が悪ければ、2週間だけになるかもしれませんし、
良ければロングランになって8回以上、実施する可能性があります。
※ 現状、毎週月曜日・木曜日の1回目か2回目、となっておりますが、時間等の詳細はまだ未定となっております。変更の可能性もございます。
★ なぜ「ファミリー・タイム」「パパママ・タイム」ではなく、「ママさんタイム」なのか?
「ママさんタイム」ネーミングに込めた想い
http://www.umareru.jp/blog/2012/05/post-710.html
★ママさんタイムのご案内
http://www.umareru.jp/mamatime-report.html
監督・父
豪田トモ