※ 初めての魚釣り 孫に義母は癒されています☆
義母は明るく日常生活を送れるようになりました。
ただそれは、「悲しみを乗り越えた」というわけではなく、
最愛のパートナーがいない現実を受け入れ、
悲しみと共に生きていく事が出来るようになった、という事です。
最愛の人を亡くす苦しみ、悲しみは、
記憶から削除する事は出来ないんです。
先日、義母に会った時、4歳になった娘・詩草(しぐさ)が、
「まーちゃんは、じーちゃんが死んじゃったから、さびしいんだよね」
と、折り紙で作ったハートマークを
義母にプレゼントしていました
(義母の事は、まーちゃんと呼んでいます)。
「いなくなる」→「寂しい」
という事を理解している事に驚きましたが、
孫の優しさに触れて、義母は号泣。
「ありがとね、ありがとね」
何度も言っていました。
周りが心配するからなるべく涙を流さないけれど、
一年半以上経っても、
いつでも大泣きしたいくらいの悲しみを抑えながら、日々の生活を送っているんです。
周りが皆、感動していたら、
そこは我が娘、きちんとオチをつけてくれます。
「その折り紙は、ちゃんと"蚊取り線香"のところに置いてね」
いや、詩草さん、
「お線香」と「蚊取り線香」はちょっぴり違うんだよ(笑)。。。
義母の顔を伺いながら、
「おとなって、うれしいときにも泣くんだね〜」
と、いたずらな顔でニンマリしていました(笑)。
愛する人を亡くした方の精神的なケアを
「グリーフケア」(グリーフは悲しみという意味)と言います。
現在公開中の映画『うまれる ずっと、いっしょ。』でも
「グリーフケア」がテーマの一つになっていますが、
「家族」「孫」という存在は
最高の「グリーフケア」。
娘は小さな身体で人生というものを学び始めています。
監督・父
豪田トモ