私の記憶です。
子供の頃よく見ていた怖い夢がありました。
暗闇を漂っていたら、急にどこかへ連れて行かれそうになる夢。
年を重ねるごとに、その夢を見ることはなくなり、すっかり忘れていました。
大人になり病気をした私は、睡眠薬を飲んで寝ていた時期があります。
そのときに、昔見ていた夢を再び見るようになりました。
子供の頃は、ただただ怖い夢だったのですが、大人になってその夢を見た私は、
「これは生まれた時の記憶だ!」
と感じました。
今までは、連れていかれそうになるところで目を覚ましていたのですが、
怖いのを我慢して続きを見てみようと、もう一度眠りに入りました。
暗闇を漂っていたら、急にウォータースライダーを頭から滑り落ちるような感覚。
頭を掃除機で吸い込まれるような感覚。
しばらくしたら、まわりが急に明るくなる。
その瞬間、私は生まれたんだと感じました。
朝起きて母にこの話をしたら、涙ぐんでいました。
「あなたが生まれるとき、吸引したのよ」と。
私は吸引の話は聞いたことがなかったので、私も母もびっくり。
「急に引っ張られて怖かったんだよ」
と言うと、
母も「助産師さんがいきなり吸引したから、私も心構えができてなかった」と言っていました。
それ以外にも、お腹の中にいる夢も見ました。
狭いスペースで鈍い音が聞こえていました。
お腹ごしの外の音、車の音や人の話し声など。
また、母が心細そうにしている気持ちが全身から伝わってきました。
(誰も知人がいない土地での妊娠だったので、日々不安だったようです)
お腹の中に来る前のことは思い出せませんでしたが、
これらのことは、とても貴重で大切な思い出です。
病気が回復し、これらの夢を見ることもなくなりました。
日々忘れて行くことがさみしいので、こちらに残させていただきました。
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★ 映画『うまれる』の体験談より
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