
プロデューサーの牛山朋子です。
この度、『うまれる』と『うまれる ずっと、いっしょ。』の
業績に対し、監督の豪田トモが、
一般財団法人のファッション協会さんが毎年行っている
「第11回シネマ夢倶楽部2014年」で
「推薦委員特別賞」を受賞し、
昨日、帝国ホテルで授賞式が行われました!
「推薦委員特別賞」とは、
将来性豊かな若手フィルムメーカーに贈られる賞との事で、
過去には「舟を編む」で日本アカデミー賞を総なめにした
石井裕也監督なども受賞されています。

毎年、洋画・邦画あわせて、約1,200本もの映画が公開される中、
また、20人もの各界の著名人が集まる審査員の方々に
『うまれる』シリーズの2作をセットで評価していただいたということは、
本当に名誉な事です。
映画祭や映画賞というのは、
特に日本ではエッジの効いた作品が好まれる傾向がありますので、
『うまれる』のようにエッジから程遠い作品が選ばれたのは、
非常に珍しい事です(目の付け所が素晴らしい!笑)。
これもひとえに、登場人物のみなさん、
製作にかかわってくれた最高にクリエイティブなメンバー、
サポーターやボランティアの方々、そして、いつも応援してくださっている
みなさんのおかげです。
ありがとうございました!!!
昨日は、受賞された方々や映画・メディア関係者の約200人が
帝国ホテルでの授賞式に参加されました。
トモも舞台にあがらせていただいて、ご挨拶させていただきました。
1作目の『うまれる』を製作している時から、
「生」と「死」を逃げずに向き合う物語をつくりたい、、、と
言っていましたが、
『うまれる ずっと、いっしょ。』では、
長年連れ添った奥様を亡くされた男性がその悲しみに
向き合い、遺された家族とともに生きていく
グリーフ・プロセスを描かせていただきました。
壇上での挨拶では、そのきっかけの1つにもなった、
私の父の急死についてもふれ、
「義理の父が、命をかけて、この映画を大切さを伝えてくれた」
と言っておりました。
父も天国でこの受賞を喜んでくれていると思います!

同じく審査員特別賞を受賞し、
先日「おじいちゃん」になったという俳優・奥田瑛二さんも、
「僕たちは映画を命をかけてつくっています!」
と熱くおっしゃっていましたが、
1作目の『うまれる』の企画構想から考えると、
今作の完成までなんと、7年!
2040年まで、どんな形になっていくか私たち自身も
まだ分かりませんが、
『うまれる』シリーズのメッセージを
真摯に、謙虚に、そして、懸命に、
みなさんと一緒にお伝えしていければ、と願う1日になりました。
ありがとうございました!!
これからもよろしくお願いいたします!!

前列・左から二番目は元NHKアナウンサーでNHK衛星映画劇場支配人の渡辺俊雄さん