東日本大震災から4年が経ちました。
敬愛する東本願寺・真宗大谷派の僧侶、中下大樹さんに
お聞きしたお話です。
中下さんは震災直後から継続して被災地支援をされていらっしゃいますが、
当時は、津波の被害で亡くなられた方に「お経をお読みする」という事が
現実的に多かったそうです。
何百回とお読みしているうちに、
赤ちゃんを亡くしたお母さんと出会ったそうですが、
小さな遺体を前に、お母さんが
「ママにしてくれてありがとう」
と涙を流していたのがとても印象的だったそうです(涙)。
ご遺体は中下さんたちが丁寧におふきして、
綺麗にさしあげたつもりだったそうですが、赤ちゃんの目頭のところと
鼻の中に少し砂が残っていたそうで、
その砂をお母さんが一生懸命、舌でなめて綺麗にしている姿をみて、
親になるということはこういうことか...と深く感じられたそうです。
このママの事を思うと本当に心が痛みます。
子どもを亡くした喪失感は一生、消えないと言います。
どうか、このママが様々なサポートを受けて、
少しでも精神的な安定を取り戻している事を願ってやみません。
震災の悲劇は、ずっと続いています。
4年経ち、忘れがちになってきた今こそ、忘れずにしていきたいですね。
改めて、東日本大震災にて被害にあわれた皆様には謹んで
お見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福を
心よりお祈り申し上げます。
★ ブログ「子どもを亡くされた方に言ってはいけない言葉」
http://www.umareru.jp/blog/2013/01/post-894.html
★ ブログ「愛する人を亡くされた方に言ってはいけない言葉」
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1053.html
監督・父
豪田トモ