その日は、突然、やって来ました。
いつものように保育園にお迎えに行くと、
4歳3ヶ月の娘・詩草(しぐさ)が走り寄って一言。
詩草「今日ね、Kくんのところにお泊まり行くんだよー!!」
僕「へ? そ、そうなの?」
横にいたK君のママ「え? そ、そうなの?」
親二人はボーゼン。
Kくん「そうだよー。しーちゃん、うちにお泊まりに来るんだよー」
詩草「お泊まり、行くのー!!」(非常に強い口調で)
うちの娘は誰に似たのか、「自分がやりたい!」と思った事は
もう決定事項のように強く主張するタイプ(たぶん、オレ似だ、笑)。
お泊まりは娘の成長にもつながるだろうから、
そろそろ出来たらいいなとは思っていたけれど、
何となく、最初は妻か僕の実家になるだろうと
決めつけてしまっていた事もあって、
突然の展開に、ちょっと面食いました。
「いつか来るとは思ってたけどやっぱり来た」
という意味では、
娘の嫁入りもこんな感じなのかな?と思ったりして(笑)。
でも、
新しい事をやる時は絶対、気分がノっている時の方がいいから、
「あ、今なんだな」と直感的に思い、
いつも仲良くさせてもらっているK君のママに
僕「ねぇ、お泊まり行っちゃっても大丈夫かなー?」
と聞いてみたら、K君のママは全く戸惑いも見せず、
すっごく快く受け入れてくれました。
人生初のお泊まり決定〜。
まだ他の子どもたちでお泊まりしたなんて聞いた事ないから、
おそらくクラス初。
(あ、男の家か。。。)
なーんて事は思わなかったけど(笑)、
「お泊まりしてもいいよ」と言った時の娘の喜びよう、
はしゃぎっぷりようを見ると
(このためなら何だってしたくなっちゃうんだよなー)
と娘の笑顔依存症である事に気づく僕☆
しかも娘
「あのね、今日と明日、2回、泊まるんだよ」
。。。。。
(最初っから2泊ですか!?)
と思いながら
僕「明日の事はまた明日、かんがえようか」
とだけ伝えておきました♩
妻は今夜、娘がいない事を知って、
異様に、
もう一回書きます、
異様にコーフンしてしまったようで
(どういう意味でだろーねー? 笑)、
途中まで切っていた大根とニンジンをまな板においたまま、
お化粧スタート(笑)。
本来であれば何かあった時のために、
家で待機しておいた方が良かったんだろうけど、
突然、翼を渡された妻は、もう飛びたくて飛びたくて
仕方なくなったようで(笑)、
娘の無事を祈りつつ、
子ども連れでは行けないからしばらく行っていなかった、
歩いて5分程度の場所にあるフレンチ・ワインバーにお出かけしちゃいました。
控えめにワインをいただきながら、
久々に二人っきりの夜を楽しく過ごさせていただきました☆
幸いな事にその夜にK君のママから電話がかかってくる事はなく、
途中で送ってもらった写真では、めちゃめちゃ楽しそうにしている
詩草の姿が。
「こうやって少しずつ親離れしていくんだね〜」
と妻と話しながら、ワインを傾けました。
翌朝はK君の家から無事に保育園に行ったようですが、
面倒だったのがその日の夜(^^;
覚えていますか?
娘が「今日と明日、泊まるんだよ」と言った事を(笑)。
娘の中では2泊が「決定事項」だったとは分かっていましたが、
念のため、その日の夕方に妻がお迎えに行くと、、、、
娘は憤怒。
「来ないでー!!! お迎えはまだなのー!!! もう一回お泊まりするのー!!!」
と、見たことのない勢いで、大号泣していたそうです(笑)。
結局、その日もK君のお家に行きましたが、
やっぱり2日も泊まるのはまだ早かったらしく、
10時半頃に「寂しくなっちゃったみたい」と
K君ママからの連絡でお迎えに。
こういうところが可愛いね♪
精神・心理学の分野では、
子どもは親からの無条件の愛情と認知を受け続けていると、
愛情タンクが満たされ、おそらく、ある臨界点に達すると、
親を「安全地帯」と認識すると言います
(言い回しはちょっと異なりますが)。
本人は気づいていないけど、
それは社会に出る「土台」がしっかりしたという事で
そこから少しずつ、家族を飛び出して冒険を始めるようになる。
というのは、敬愛する精神科医・作家の岡田尊司先生の
著書(「愛着障害」などの著者)で読んでいたので、
とりあえず、子育ては順調なのかな?と思いました。
もちろん、子どもそれぞれの性格やタイミングなどありますから、
早い遅いではありませんが、
子育ての最終ゴールは「自立」。
娘のお泊まり希望はそういう意味で歓迎すべき事柄ですが、
感情的には、、、やっぱりね、
ちょっと寂しさが残りますよ(笑)。
ああ、こうやって少しずつ親元を離れていくんだね〜。。。
今のうちに、もっと娘との時間を作っておかないとなー、
と改めて思いました。
監督・父
豪田トモ