先日、新作『うまれる ずっと、いっしょ。』の上映会に伴う講演に伺った時に、
終了後に20代前後と見られる若い女性が声をかけてくれました。
栃木県の那須から、東京・日本橋の会場まで来てくれた彼女は
「高校生の時にお父さんに『うまれる』の上映会に連れて行ってもらって感激し、
それから看護師になりたいという夢を持つようになって、いま看護学校に通っています」
との事。
こういうお話をお聞きすると、
嬉しい反面、責任も感じてしまいますが、
よくよく考えれば、
彼女の夢の実現に色々な人が関わっている事が分かります。
・彼女が観に行った上映会を主催してくださった方々、
・もしかしたらこのお父さんに上映会のチラシを配ったり、
Facebookなどを転送して映画の存在を知らせてくれた方々、
・この上映会をしてくれた方々に映画を紹介してくれた方々、
・その人に映画を紹介してくれた方、、、、
などなど、もちろん映画にご登場いただいた方々やスタッフも含めて、
この女性が「看護士になる」という夢を持つまでに、
たくさんのご縁から成り立っている事を感じます。
僕らは夢を持つ時に、「自分で決めた」と思いがちですが、
そこには、色々な方々との「縁」が関わっているんですよね。
人は一人で生きているわけではないし、
夢も一人で実現するわけではないんですよね。
自分のちょっとした行動が、
どこかの誰かの人生に影響を与えるって素晴らしい事だと思いませんか?
監督・父
豪田トモ