リスクを負って体験させる愛情

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監督の豪田トモです!

先日から新作『うまれる ずっと、いっしょ。』を学校で上映するかどうかを
検討するためのモニターをさせていただいています。

何百枚という感想文を読ませていただき、
本当に感じ入る事がたくさんありましたが、
一言で言うと

「心配しすぎなくていいんだな」

という事でしょうか。

大人は時に

「子どもを傷つけないように」

「体験させない」

という判断をしてしまいがちです。
それはもちろん、「愛情」から来るものなのですが、

一方で、子どもたちの将来の自立を思って、
リスクを負って体験させる、というのも「愛情」。

これは男子高校生の感想です。

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命は、意外とあっさりと消えてしまうものだと思う。
うまれてくるまでの長い時間に比べると死ぬのは一瞬であっけない。

自分自身、親を亡くした経験があり、そのとき以来号泣はしなかったが、
この映画を見てまた泣いた。
長い命、短い命、いろいろな視点から捉えていて、とっても良かった。

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やっぱり僕なんかは
親御さんを亡くされた10代のお子さんに、
人が亡くなる話やお葬式のシーン、残される人の日常生活の
映像は厳しいのかな、、、

と「大人の判断」をしてしまいがちですが、
この子だけでなく、このような感想文が山のように届くと、

子どもは僕らが思っている以上に強いし、
感受性が鋭く、立ち直る力もあるのかもしれないな、と思います。

もちろん、すべてのお子さんがこの感想文を書いた子のような強さを
持っていないかもしれませんが、

気づいたら、我が4歳の娘を信じる力にもなっているように感じました。

・雨の中でも傘をささずに歩いてみたい。

・包丁でトマトを切ってみたい。

・電車の中でつり革にぶらさがってみたい。

こんなリクエストを日々あげて来る4歳の娘ですが(笑)、
辛くなるかも、大変かも、苦しくなるかも、と思う事も、
なるべく体験させてあげないといけないなぁと。。。

そのためには、まず親である自分が強くならないとね〜(笑)。

監督・父
豪田トモ

※ 『ずっと、いっしょ。』のモニター校の募集は
既に締め切らせていただいております。

※ 前作『うまれる』は学校上映を開催していていただけます。
http://www.umareru.jp/everycinema-3.html

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