私は28歳で出産を体験しました。
妊婦中ある日突然、「お腹で赤ちゃんが育っていない」と言われました。
小さい赤ちゃんなので、胎動もわずかしか感じませんでしたが、
この子を唯一感じられる瞬間なので毎回感動していました。
しかし、
医師より「生まれて来るには、小さすぎる。胎動がなくなった時が最後です。」
と言われました。
毎朝、起きた時「まだ生きてくれているね」と泣ながら、
お腹をさすりました。
それから、
主人と毎朝近所のお地蔵さまに「少しでも家族3人でいられますように」と
お願いしに行きました。
諦めかけていた矢先、緊急帝王切開になり、
出産の許可が出ました。
生まれてきた子は500グラム。入院は4ヶ月。
苦しいことばかりでしたが、
口からミルクが飲めた時、
呼吸器なしで呼吸が出来たとき、
いつも感動しました。
そんな娘が無事一歳になり、
順調に成長してくれています。
最近子育てにイライラすると、
これまでの辛かった時期、娘のがんばりを思い出し、
イライラしてごめんね、と反省しています。
私の妊婦生活はとても波乱万丈でしたが、
また子どもが欲しいと思わせるのは、
今横で寝ている娘を本当に愛しているからだなと思います。
(ソラさん)
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★ 映画『うまれる』の体験談より
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