こんにちは!
監督の豪田トモです!
先日、横浜にあります山本助産院の
院長・山本詩子さんに久しぶりにお会いしてきました。
映画『うまれる』の製作の際にも
取材させていただいた詩子さんは
とーーーっても素敵な助産院を運営されていて、
日本助産師会の副会長さんでもあります(いつも変わらぬお美しさ!)。
http://yamamotojyosanin.com/
ちなみに、
助産院は医療行為が出来ないため、
何かあった時のために産科医にお願いする必要があるのですが、
詩子さんの嘱託医は、
『うまれる』の生みの父でもある、池川明先生です。
次回作で考えている小説&映画のストーリーが、
産婦人科を舞台にしている、ということもあって、
詩子さんの他、助産師の宮下美代子さん、豊倉節子さんにも
お集りいただき、最近のお産事情を伺いました。
大物助産師さんが三人集まると、
ひたすらお話が止まらず(笑)、
様々な話題が出て、それはもう〜たくさん皆さまにも
お伝えしたい事がたくさんあるんですが、
めちゃめちゃ長くなってしまうので一つだけシェアさせていただきますと、、、
現在、産科医や助産師の先生方で最も話題になっている事の一つが、
『産後うつ』とそれに起因する自殺
だそうです。
日本は世界で最も安全なお産を提供している国で、
出産に伴う妊産婦死亡率や胎児死亡率は世界で最も低い国の一つですが、
実は
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産後うつが原因で自死されてしまう方は
10万人あたり8.5人で、出血などによる
妊産婦死亡率の約2倍に上る
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そうなのです。
これは
【妊娠・出産期の死因として自殺が最も多い】
ことになるそうなのです。
せっかく無事に産まれてくれたのに、、、、
やりきれない気持ちになりますよね。。。。
ホルモンバランスの変化や育児の悩みなどから、
新人ママの10〜15%くらいは
「産後うつ」になっていると言われており、
最近は両親学級でも「産後うつ」の可能性について言及し、
備えていただく病院も増えているようです。
なんで、おっぱいを飲んでくれないの、、、
なんで、泣き止まないの、、、
なんで、なんで、、、と、
サポートがなく、
1人で無力感と孤独感に苛まれているママたちが
たくさんいらっしゃるんですね。
産婦人科学会や助産師会でも、ママたちを救うべく、
本格的に取り組み始めている、とお話されていました。
日本産科婦人科学会は、
来年改定する診療ガイドラインで、妊産婦の精神面をチェックし、
産後うつになる危険性の高い女性を早期に見つけてサポートするための
問診などの具体策を盛り込む方針のようです。
やっぱり、新しい命を授かったママたち、パパたちは、
幸せにあふれた時間を与えられるべきだし、作っていきたい。
どうしたら産後うつを減らせるのか?
どうしたら育児環境をより良く向上できるのか?
どうしたら十分なサポート体制が作れるのか?
どうしたら楽しく幸せな子育てが出来るのか?
次回作では
このテーマにも取り組んでいきたいと考えていく予定です。
詩子先生、ありがとうございました!!!
監督・父
豪田トモ