私は女ですが、彼女がいます。
いわゆるレズカップルと呼ばれるものです。
中学一年生の時に「うまれる」を学校で見てから、
この映画のことを忘れられることはありませんでした。
私の彼女は、伴まどかさんと同じく、母親から虐待を受けていました。
女同士という世間では認められていない愛のかたち、
そして小さい頃の記憶から、「女同士でもし子供が産めるようになっても、
私じゃ育てられない。大事にしてあげられない。」と言っていました。
私は、彼女ならきっといいお母さんになれると信じています。
「うまれる」の中での、伴まどかさんの幸せそうな顔が頭に残っているからです。
彼女には、この映画のことを何回も話しました。
残念ながら、遠距離のため、2人で上映会にも行けずじまいですが、
いつか2人で「うまれる。」シリーズを見て、
家族の在り方、愛のかたち、生きることについて考えたいと思っています。
私が「うまれる。」を見てから3年が経って、
私は16歳に、3つ年上の彼女は19歳になりました。
また、渋谷区での同性パートナーシップ条例が出され、
日本でもだんだんといろいろな愛のかたちが認められるようになってきて、嬉しく思います。
そして、彼女の気持も少しずつ変わり始め、
「いつになるかは分からないし、まだ不安な気持ちもあるけど、2人で子供を育てたい」
と言ってくれるようになりました。
いつか、この「うまれる。」シリーズでも、同性カップルに光を当てていただき、
たくさんの方にひとつの愛のかたちとして知っていただければいいなあと思っています。
凜さん/大阪府
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★ 映画『うまれる』の体験談より
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