今年も、天使ちゃんの日、がやってきました。
お腹の中で天国に戻っていった天使ちゃんたちです。
今日は、1作目の映画『うまれる』に登場していただいた
椿ちゃんの命日。
椿ちゃんは、ママのおなかの中で"家族"になって、
幸せな10ヶ月をすごして、
出産予定日にお腹の中で旅立ちました。
映画では、その悲しみ、苦しみ、
そして、そこからのご夫婦の学び、気づきを
映画から感じ取っていただければ、、、と思って作らせていただきました。
僕は『うまれる』を作り始めるまで、
妊娠・出産・育児に全く興味がなかったので、
流産・死産についても一切の知識がありませんでした。
しかし、椿ちゃんご家族やその他の同じご経験をされた方々の
取材・撮影を通して、人生観が変わりました。
特に僕にとって大きな学びになったのは、
【究極の苦しみ・悲しみは削除できない】
という事です。
辛い経験というものは、
どうしても記憶から消して「無かった事」にしたいと思うのが人間ですが、
「我が子を亡くす」という「究極の苦しみ・悲しみ」は
消そうにも消せるものではないんですね。
だから『うまれる』に出てくださった椿ちゃんご家族は
【共に生きる】
という選択をされていらっしゃって、
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肉体はここにはいないけれど、
心の中で一緒に生活する・年を重ねる
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という考え方に、とても感動しました。
椿ちゃんの「生き様」を記録させていただいたご縁から、
【3月28日は「天使ちゃんの日」】
と名付け、
この日は、すべての赤ちゃん、そして見送ったママ・パパ
それを支えてくださった産科医・助産師さんなど様々な人たちに
想いを馳せる日にしています。
僕ら夫婦も二人目の子どもが喉から手が出るほど欲しかったけれど、
二人の天使ちゃんを見送りました。
天使ちゃんのご家族に
改めて、
映画でご紹介した、
産科医・鮫島浩二先生の
「天国郵便局からの便り」をお送りします。
椿ちゃんを亡くし、嘆き悲しむご両親に、
先生が個人的にお送りした、想像上の「お手紙」です。
差出人は椿ちゃんです。
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天国を出発する前、神様から
「お父さんたちと一緒にいる時間は短いですよ。
それでも行きますか?」
と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました。
しかし、
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
地上に降りる決心をしました。
たとえ一緒にいる
時間は短くてもあなたたちの子どもに数えられたかったからです。
そして
私の夢はかなえられました。
いまわたしは、あなたたちと共に過ごした、短いけれども
楽しかった日々に思いを馴せ、
わたしに続き、あなたたちの家族になりたいという
きょうだいたちにあなたたちのことを自慢する日々です。
わたしは親戚のみんなといっしょに元気にしていますので、
もうこれ以上悲しまないでください。
そして心から、
「わたしの選びは正しかった」
と言わせてください。
わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことを私は誇りに思っています。
つばきより
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☆ 映画『うまれる』の劇中歌、
天使ママに捧げるアニメ「泣いていいよ」はYoutubeでご覧いただけます。