産後ケア入院が盛んになってきています。
出産して、病院などを退院した後、
すぐに自宅に戻って子育てを開始するのではなく、
宿泊型のケア施設に数日間滞在し、
出産によって疲れ切った身体を休め、
ママが心身共に落ち着いて子育て生活に入る
お手伝いをしてもらう場所です。
はっきりとした資料が出ていないのですが、
初めて「産後ケア入院」の専門施設をスタートしたのは、
東京・世田谷区にある「武蔵野大学付属 産後ケアセンター」
https://www.musashino-u.ac.jp/sa_ca/
だったようですが、
現在では、助産院などの産科施設を中心に、
全国で100カ所以上の産後ケア施設が存在しています。
産後うつの原因の一つに
「体力面」についても指摘されています。
出産によって疲れ切った身体のまま子育てに入り、
3時間起きの授乳・ミルクで思うように睡眠が取れず、
著しく体力が低下して
うつ傾向に入ってしまう、というものです。
これはとても分かる話だなぁと思います。
分娩に丸2日、3日かかる方も時折いらっしゃいますが、
にも関わらず、そのまま授乳が始まったり、
一日3時間も寝れない状態で数ヶ月も授乳が続いたりすれば、
そりゃあ、誰だってうつになるでしょ!!
産後ケア施設では、
ママの就寝時に希望があれば、
赤ちゃんをあずかってくれたりして、
その間にゆっくり睡眠を取らせてもらい、
退院後に備えられます。
子育て生活に入ると睡眠が削られてしまうのは
なかなか避けがたい事ですが、
最初にしっかりと体力回復して始めるのとそうでないのは、
雲泥の差がありますよね。
やっぱり誰しも疲れていれば、
ストレスは増すし、
落ち着いた思考が保てなくなるし、
やっていても楽しみを感じにくくなるものです。
産後ケア、
素晴らしい制度だと思います。
1歳の男の子を育てる義理の妹は
産後ケアのお世話になり、
「ずっとここにいたい!」
と笑いながら退院し、
スムーズに子育てに移行できたようです。
問題はやっぱり費用。
産後うつ対策の一貫として
国や自治体の補助が出るようになってきていますが、
対応していない自治体では自費となり、かなり高額になります。
例えば、
東京都中野区で産後ケア(ショートステイ)に対する補助を利用すると、
通常、1日64,800円のところ、
1日3,000円で利用が可能になります。
(こりゃ大違いだ!!)
子育ては国育て。
議員、官僚の皆さま、
何卒ご支援を〜☆
監督・父
豪田トモ