こんにちは!
監督の豪田トモです!
2週連続で、週末は季節外れの台風が日本を横断していきましたね〜。
被害が少なかったことを祈っています。
さて、ドラマ「コウノドリ」の第3話のテーマは
「産後うつ」と「無痛分娩」でしたね。
先週のブログでご紹介した「エジンバラ」という
産後うつのスクリーニングが再度出てきました
(末尾リンク参照)。
画面にちらっと映ったところだと7点だったので
それほど高得点ではないのかなと思いましたが、
ま、それはいいとして。。。
第3話では「産後うつ」というものが
とってもよく描かれていたのではないでしょうか。
メアリージュンさん演じる産後ママが、
部屋が散らかりまくり、
ぼーっとしていて話しかけられてもなかなか気がつかない。
オシャレだったはずなのに、
靴の左右が違ってることすら気づいていない。。。
典型的な(?)古い考えのお母さんがプレッシャーをかけ、
会社の後輩からの言葉に傷つき、
仕事に復帰したいと願うものの保育園は見つからず、
ナオト・インティミライさん演じる"自称イクメンパパ"に
「お前、子供生んでから変わったよな」
な〜んて言われちゃったりして(^^; 。。。
ママが孤独を感じ、
社会から取り残されていき、
心が壊れていく様子がとてもよく描かれていたように思います。
細かくは省きますが、
医療従事者が「産後にどこまで関わるか」という葛藤も
よく描かれていましたね。
「産後うつにつながる医療と福祉のエアポケット」
というタイトルでブログも書きましたが、
http://www.umareru.jp/blog/2017/10/post-1947.html
いま医療者側でも積極的に話し合われている課題のようです。
最後に四宮先生(星野源)が屋上で説得するシーン、
そして、だんなさんに、
「人間は死ぬまで一人だよ、
夫婦でも別々の人間だからこそお互いを尊重し合う。
そこで初めて助け合えるんだろうが」
と言った時の、星野源さんファンの満足度(!?)は
ぐぐぐぐぐーーーー、っと上昇したことでしょう(^^)。
少なくとも、妻は
「四宮先生、よく言った!!!」
と隣でコーフンしておりましたww。
ちなみに、飛び降り等のリスクがあるため、
実際には患者さんもスタッフさんも屋上には出られない病院がほとんどのようです。
今回はドラマ上の設定、という事なので、
残念ながら同じシーンの再現はできません(^^)。
僕は第三話が凄いなーと思ったのは、
脚本が
誰からも共感を得、
誰からもあまり非難されない作り
になっている点ですね。
様々な視点や意見をうまく取り込み、
それを「ドラマ」として昇華させるのは並大抵の力じゃありません。
しかも産後うつというセンシティブなモチーフですから、
これは凄いことです。
作り手の皆さんが真摯にドラマ作りに向き合っている証拠なんじゃないかなーと思いますよ。
産後うつと孤独な育児は、本当に奥が深いです。
僕が書いている小説の中でも、しっかり書いていきたいと思っています
(が、、、、今回があまりによく出来ているので書きにくくなってしまったwww)。
来週も楽しみにしていますっ☆
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「コウノドリ」の原作者・鈴ノ木ユウさんからもメッセージが届いています!
http://www.umareru.jp/dvd/
★ 「コウノドリ」第2話 子宮頸がんと産後うつ
http://www.umareru.jp/blog/2017/10/2-1.html
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http://www.tbs.co.jp/kounodori/
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