松岡茉優さん、
眼鏡かけたら原作の下屋先生クリソツでしたね!(笑)
突然失礼。
ドラマ「コウノドリ」の第5話のお話でした☆
さて今回は、
おなかの中で赤ちゃんの心拍が止まってしまう、
子宮内胎児死亡(IUFD)がメインの悲しいストーリーでした。。。
様々な取材をしていても、
流産・死産を経験する方は非常に多いです。
『うまれる』では
出産予定日に赤ちゃんを亡くされる方が
第二子を妊娠されるまでの話も取り上げさせていただきましたが、
本作を作り始めて最も驚いた事の一つが、
流産・死産を経験する方の多さでした。
それまで、
言葉では聞いた事はあっても
「ドラマの中の話」だと思っていたんですよね。
でも、
現実はもっと過酷でした。
皆さん、
口にしないだけで、悲しみを秘めて、
毎日を笑顔で過ごしていたんですよね。。。
はっきりとした数字は出ていないようですが、
約40%という数字も目にした事があります。
実は我が家も二度、経験しています。
ドラマの中で鴻鳥先生も言っていましたが、
原因は分からないことが多いんです。
多くは染色体異常だと言われますが、
ほとんど分からないし、予防も出来ませんし、
起きたとしても、
誰を責める事も出来ません。
今回の物語では、
切迫早産で入院していましたが、
それが原因にはならないですし、
だからこそ、
無力感や悔しさ、後悔を感じてしまうのかもしれません。
ドラマでは
「戸籍が出ない」
という台詞がありましたが、
特に妊娠中はまだ父親意識が芽生えていない男性側は
「戸籍が出ない=社会的にはまだ産まれていない=あまり悲しくない」
と思ってしまう傾向があります。
でも、
ママの意識では
「お腹の中で育まれていた命が亡くなった」
という感覚である事、
そのため、十分なケアが必要である事は
『うまれる』を作って最も学んだ事の一つです。
このような深い悲しみと喪失を経験した方には、
「グリーフケア」
というものを受ける事が、とても、とても重要です。
強い悲しみ・苦しみを経験した人が
日常生活に戻れるように精神的なサポートをする事を
「グリーフケア」と言いますが、
しっかりとケアがなされない場合、
次の妊娠への支障にもなりえますし、
重い場合はそのまま精神疾患を煩う可能性も出てきます。
ドラマの中では、
抱っこしたり、
お風呂に入れてあげたり、
お別れ会を催したり、
正面玄関から皆で見送ったり、
ケーキ職人のパパ(殺し屋って言われてましたが(^^;)が、
「オメデトウ」「アリガトウ」と描いたケーキをつくってきたりしていましたが、
これらは大切なグリーフケアの一部ですね。
僕らの第二作目『ずっと、いっしょ。』でも
愛する伴侶をなくされた方のグリーフケアがテーマの一つでしたが、
周りの人に出来るグリーフケアを
3つほどお伝えさせていただきます
(こちらはあくまで僕の考えで、色んなグリーフケアの仕方・考え方があると思います)。
ご興味ありましたらこちらのブログもご参考ください。
☆ 「愛する人を亡くした方に出来る3つの事」
http://www.umareru.jp/blog/2013/05/3-6.html
☆「グリーフケア」に関してのブログ一覧
http://www.umareru.jp/blog/cat178/
命が誕生することは改めて奇跡なんだな、
と感じさせてもらった第5話でしたね。
えらそうに聞こえてしまったら申し訳ないのですが、
第5話は2シーズン通して、
「過去最高の出来」だったのでは!!と個人的に思っています。
脚本のバランス、演技、編集、すべてがハイパーでした。
赤ちゃんを亡くされたママの演技も本当に素晴らしかったですよね。
ところで、
この回を演出されたのは
土井裕泰というTBSのドラマ演出家さんですが、
シーズン1の半分くらい、
今回のシーズン2も1話、2話、そして今回の5話を担当されています。
映画も
「いま、会いにゆきます(2004年)」
「涙そうそう(2006年)」
「ビリギャル(2015年)」
など秀作を監督されていて、
個人的には
日本で最も過小評価された映画監督のお一人だと思っています。
土井監督の演出のどこが優れているかは
書くと長くなっちゃうので割愛いたしますが、
今後は土井監督にもご注目です☆
第6話も楽しみにしていまーす☆
監督・父
豪田トモ
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