※ ドラマで夫婦役を演じたゴールデンボンバーの喜矢武豊さんと川栄李奈さん（写真は公式サイトからお借りしました）
こんにちは、監督の豪田トモです。
ちょっと忙しくて投稿が遅くなってしまいましたが、
先週の「コウノドリ」では産後うつの他、
「無痛分娩」もテーマにされていましたね。
「お腹を痛めて産まないと良い親になれないよ」
というような事を友達に言われて
無痛分娩に二の足を踏んでいた若いママに
(細かくは省きますが、心臓の病気で無痛分娩で産まないと
いけない、という設定です)、
ちょっとチャラチャラした感じのだんなさんが
「お腹を痛めないと親になれないんなら、
男の俺はどうやって父親になるんだよ」
と言った台詞は、すごーくよかったですね。
正にその通り!!
僕ら男は、
つわりも陣痛も出産も、身体的な変化を全くせず、
脳の意識だけで父親になるわけですからね〜。
それと、
これはちょっぴり誤解を与える表現になってしまったら
申し訳ありませんが、
僕は
【産み方は経膣分娩でも帝王切開でも無痛分娩でも、
どんなかたちでもオールオッケー】
だと思っています。
なぜかと言うと、
20年近く続く子育ての事を考えると、
どのように産むかということも大切ですが、
【産み方以上に育て方に莫大なエネルギーを費やす事になるから】
です。
かつて妻が妊娠中は
漠然と「経膣分娩がいいのかな。。。」と
思っていましたが、
自分たちも間もなく７歳になる娘を育てていて、
また、出産や子育て、児童養護、生と死など幅広く取材していくと、
産んだ後に考える事や課題が山のようにあって、
出産の仕方や場所というのは
ほんの一地点でしかないんだろうなぁ、と思うんです。
(もちろん出産という人間にとって最も神聖な行為を
軽視しているわけでは全くありませんよ〜!!)
「無痛分娩はママが楽をしようとしている」
という批判も世間ではあるようですが、
逆に
楽したっていいじゃな〜いって思います
(いや、無痛分娩だからって、全然、「楽」じゃないと思いますが（^^）)。
子育てをしていると楽をしたくなる場面がたんまりとありますよ。
もちろん、気合い入れるとこは入れますけど、
楽ができるとこは楽をしないと、
20年もの間、
「子育て山」を登り続ける事なんて出来ません。
楽しようとしても出来ないこと、逃げられないことが
子育てにはふんだんに用意されていますから、
楽が出来るときにしないと
精神的にも肉体的にも持たないようにも思います。
特に今は「産後ケア前夜」と呼べるような状態です。
出産したら身体的にも精神的にもケアがほとんどないまま、
常に寝不足状態が続く子育てがすぐに始まります。
もし、出産の時に少しでも体力の消耗を抑えられるのなら、
それを希望する人がいるなら、
無痛分娩をしたって全く問題ないと思う。
それで「母の愛情が足りない」という結論に至るのは
単細胞きわまりない!
と我が母親が言ってました(笑)。
僕はそこまで思わないけどね〜☆
でも、
「無痛分娩=母の愛情足りない」理論は
ちょっとナンセンスなんじゃないかなーって思います。
子育てはそんな単純なものではないし、
親の愛情の深さをナメんなよって感じ〜??(笑)。
僕自身、
無痛分娩の出産を撮影させていただいたことがあります。
たしかに麻酔が効いているので、
どのタイミングでいきめば良いか分かりにくくて、
助産師さんにお腹を押されながらの出産は違った意味で大変そうでしたが、
難しい分娩というのは経膣分娩でもどんな出産でもありますよね。
そのママはお二人目でしたけれど、
上の子もいるので産後の体力回復が早くて助かった、
とおっしゃっていましたし、
赤ちゃんのことは、当然、可愛がっていらっしゃいました。
色々な人間、
色々な人生、
があるように、
色々な産み方があってもいいんじゃないでしょうか。
色々な考えを受け入れあって、
楽しい社会にしたいっスね〜!!
さあて、これから「コウノドリ」第四話だ☆
やっぱりお産の物語というのは色々なことを考えさせてくれますね〜。
監督・父
豪田トモ
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