現在、産後うつと孤独な育児をテーマにした
ドキュメンタリー作りに取り組んでいますが、
そんな中、ふと、
「子育て大国である北欧の産後はどうなっているんだろ?」
と疑問が湧いてきて、
三年前にお世話になった
デンマーク在住の澤渡夏代ブラントさんに聞いてみました。
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デンマークでも
当然、産後うつになるママにいます。
ただ、
デンマークでは、
女性の社会進出が非常に進んでいるので、
妊娠・出産を機会に、
必ず起こりうる孤独感や育児の不安感に対して、
いろいろな社会システムが整備されています。
産後の病院滞在は1~2日で、
日本に比べると非常に短いです。
里帰り出産や実家に帰る、という習慣はありませんし、
日本で最近注目されている産後ケアハウスもありません。
ただ、
98%近くの女性が働いているという事情もあるため、
「出産は夫婦共同のもの」
という共通認識があり、
男性も出産後2週間は育休が取れ、
夫婦2人で新生児のお世話をすることが当然なのだそうです。
パートナーが家にいるから、孤独は感じにくいでしょうね。
訪問看護師が、
誕生数日後から新生児の健康管理のため家庭訪問を行います。
自治体によって回数は異なりますが、年に5~8回ほど。
ここで赤ちゃんの健康チェックや離乳食のアドバイスなどが受けられます。
また、
訪問看護師が同じ時期に出産した4~6人ほどのママに声をかけ、
マザーグループを結成します。
最初の頃は訪問看護士のリードで定期的に会って、
お昼を一緒にしたりして、
育児の悩みや発育状況などを話し合える場所になっています。
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今回は少し話を聞いただけですが、
・パートナー
・訪問看護師
・ママ友
という三者が
ママの周りにいるようシステム化されているため、
孤独を感じにくいのかなと、と思いました。
デンマークの仕組みが完璧かどうかは別の議論として、
産後うつや孤独な育児で苦しむママが減るためにも、
他国からもいろいろと学んで、
社会のしくみを改善していけるとイイですね〜。
現在、産後うつと孤独な育児について
インタビュー撮影に協力いただけるママを探しています。
良かったら連絡くださーい☆
http://www.umareru.jp/sangoutsu.html
またデンマーク行きたいなー!!
監督・父
豪田トモ