アメリカ人の友人のゲリーがALSと診断された。
15年前に通っていた(もうそんな前か!)、
カナダはバンクーバーの映画学校で仲良くなったやつ。
アメリカの良い部分をすべて吸い上げたようなナイス・ガイで、
いっつもスケボーで移動してた「ザ・ストリート・キッズ」だった。
ALSとは、、、
==============================================
脳から命令する運動ニューロンという神経が侵され、
筋肉が弱くなってしまうことにより、
少しずつ身体が動かなくなり、最終的には死に至ってしまう
==============================================
という難病です。
スティーブン・ホーキング博士が
世界で最も有名なALS患者かもしれません
(彼を主人公にした映画「博士と彼女のセオリー」はめっちゃ良かった!)。
数年前にYouTubeで話題になった
「アイス・バケツ・チャレンジ」はALSの啓発活動です。
そんなゲリーが、1月に日本に来てくれる。
ゲリーはALSと診断されてから
アフリカとかいろんなところに行っていて、
日本が最後の旅行になるらしい。初来日。
最初は「11月に来る」ってメールが夏に来ていたので、
「滞在はどうすんの? どこ行きたいの?」とかとか、
何度メールしても返事が返ってこなかったので、
( なんだよー、もー! )
って思って放っておいたら、
行くって言ってた「前日」になって連絡が来た。
「わりぃ! 1月になった!」
と(笑)。
マジか、アメリカ人。。。
半ば呆れてたら、
最近になって、ゲリーと仲の良い友人が
「ゲリーの代わり」ってことで連絡が来た。
「実は、ゲリーはもう歩けない。
話すことも難しい。
日本に行くころには一言も喋れなくなってると思う。
でも、日本に行って、トモに会えることをすごく楽しみにしてる」
と。。。
涙が出た。
連絡をくれなかったゲリーに腹を立ててた自分が恥ずかしくなった。
連絡を「くれなかった」んじゃなくて、
「できなかった」んだね。。。
そんなに速く病状が進行しているとは思わなかった。。。
もしかしたら、ゲリーと過ごす最後の機会になるかもしれない。
空港でどんな顔して会ったらいいか分からないけど、
笑顔だけは忘れないようにしないとね。
だよね?
めいっぱい、日本を楽しんでもらおう。
監督・父
豪田トモ