ただいま、今年か来年の公開に向けて、
愛着と親子関係をテーマにしたドキュメンタリー映画を作っているんですが、
先日、脳科学者の友田明美先生のお話で
びっくりしたことがあります。
【親との愛着に障害を持つと寿命が短くなる傾向がある】
ということが、
学術的に証明されつつあるんだそうです。
「両親の無条件の愛情と信頼が与えられないと
自尊心が傷つき、心にトラウマを抱え、生きづらい人生を歩む傾向が強い」
という話はよく書かせていただいていますが
(これは、愛着障がいとか愛着トラウマとかアダルト・チルドレンとか呼ばれます)、
すごく簡単に書くと、
心にトラウマを抱える
↓
ちょっとしたことにもストレスを感じやすくなる
↓
ストレスに対処するためにアルコールなど身体に有害な物質に頼りがちになる
↓
免疫が低下しやすくなる
↓
病気になるリスクが高まる
というようなメカニズムなのだそうです。
たしか、精神科医の岡田尊司先生の「真面目な人は長生きする」
という本でも同じようなことが書かれてたなぁ。
親との関係が人生および社会生活全般に影響するのは
(幸か不幸か、望むと望まざるとに関わらず)
何度も書いて来ましたが、
寿命にも関わるというのは
ちょっと衝撃的だった。
逆に言うと、
親との関係は良好に保つ・改善する・それなりに受け入れる、
ことで寿命も伸びるのでしょうかね。
監督・父
豪田トモ