<一青窈さんの推薦コメント>
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「家事もやらなきゃ、仕事もしなくちゃ、母としてこうじゃなきゃ、
妻としてこうじゃなきゃって毎日思うんですけど、
こうあるべきという 母親像が何一つ完璧にできない。
これまで勉強でも仕事でも、がんばれば、
それなりに結果が出ると思っていました。
でも子育てはどんなに努力しても思うようにいかないんです。」
(小説「オネエ産婦人科 〜あなたがあなたらしく生きること〜」より引用)
このフレーズを読んでその通りだと思った。
正解がわからない育児に24時間365日向き合っていて、
私も、訳もなくボロボロ涙が流れて、自分が母親失格だと何度も自分を責めた。
それを産前産後鬱だと言われれば簡単だが、
当の本人は心がポキっと折れる音が聞こえるだけで
他者の言葉なんて上の空なのだ。
何もかも捨ててどこか遠くに行きたくなるけれど、逃げ場はどこにもない。
そんなとき、みんなそうなんだよね、と思える瞬間があるとホッとする。
そばに寄り添って、よく頑張ったねと言ってもらえればもっと泣くことができる。
例えば「オネエ産婦人科」で私が産んでたとすれば、それはそれは力強いだろう。
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監督・父
豪田トモ
小説「オネエ産婦人科 〜あなたがあなたらしく生きること〜」
2019年2月27日より発売!
(サンマーク出版)
著者: 豪田トモ
イラスト: 鈴ノ木ユウ
☆ 笑って泣けちゃう命の物語 ☆