新作映画『ママをやめてもいいですか!?』
(ナレーション: 大泉洋、2020年2月29日公開)
は、ママの子育てについて描いていますが、
監督である僕は男性であり、一児のパパ。
ってこともあり、作品の中ではママの立場だけでなく、
【パパの視点・パパの抱える苦悩】
についても取り上げています。
当初からパパにフォーカスを当てる部分を
作ろうとは考えていたのですが、
その気持ちが強くなったあるきっかけがありました。
それは、この『ママやめ』を作り始めた時、
男性の友人に「こんな映画で」「こんなタイトルで」と話したら、
「それは、うちの奥さんに見てほしくない映画ナンバーワンだな!!」
と言われてしまったんですねー(笑)。
ママの主張ばかりが前面に出て、
パパが観て居心地の悪い映画になるんじゃないか
と思ったようなんすよね。
なるほど。なるほど......。
彼の反応を見て、僕は改めて、
そうならないような作品にしないといけないな〜と感じました。
もちろん、
「ママの子育て」にクローズアップした作品であるという事は
間違いないんです。
でも、ママの立場だけを描いて、
ママだけがスッキリ!!する映画だと、
もしかしたら、本当の意味で伝えたい事から少しずれてしまう
かなぁと
思ったんですよね。
なぜなら
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ママの孤独な育児を解消するためには、
夫婦がお互いを理解し合うことが必要不可欠
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だからです
(パートナーがいれば。いない方は別の形での支えが必要ですね)。
多くの場合、子育ては夫婦でするもの。
映画を観た時に、夫婦間の溝が深まるような映画にはしたくない!!(笑)
ただ、パパの立場について
作品の中で伝えるのはちょっと苦労しました......。
完成前のテスト試写を見て頂いた方々からのアンケートでは、
「パパの背景」を描くことに、厳しい意見をいくつかいただいた
んですよね。
個人的には、「えーー!! そんな風に思っちゃうんだ!!」
と、同じパパとしてショックを受けたんですが、
前向きな僕!!(笑)
「うーん......、まだまだ伝え方が良くないんだなぁ......。」
と捉えて、そこの部分だけインタビューを撮り直したり、
質問の仕方を抜本的に見直してみたり、
構成も何度も試行錯誤し、編集し直しました。
完成した作品になってようやく、
【パパも色々なことを抱えながら子育てに取り組んでいること】
について、
ママにもご理解をいただけるよう内容になったようです。
立場の違う人どうしが
それぞれを理解し合うのは、実はとても難しいこと。
だからこそ、
この映画がお互いの理解を深めるきっかけになってくれればいいな〜
と願っています。
監督・父
豪田トモ
★ 映画『ママをやめてもいいですか!?』(ナレーション: 大泉洋)
2020年2月29日・新宿シネマカリテ他にて上映開始!!
http://www.umareru.jp/mamayame/