「ダメなパパ」であったことが映画『こどもかいぎ』を作るキッカケになった

IMG_9003.jpg ※ 子どもの言動にはみーんな、理由があるんです、きっと......。

正直に告白します。

「対話」を通じて子どもたちが成長していく物語、
映画『こどもかいぎ』を製作した、きっかけの一つは、

僕が、全くもって、「ダメなパパ」だったことです。


娘が5歳だった、ある夕食時の出来事でした。

その時の僕はランニング中に転倒して
左手にギブスをしていました
(加齢というのは恐ろしい!)。

食事中に奥さんが台所に立って、
僕がトイレに行って、
ということがあったんですが、

戻って見たら、娘がいなかったんです。

当時の娘は
食事時に立ち歩くことが多くて、
「またか......」と思って、ちょっと強めに叱っちゃったんですよね。

こんなことって、ありません?

娘はふてくされたはいたものの、
何か言いたげな感じだったので、
ちょっとトーンを落として、「何かあるの?」と聞いてみました。

返事をしなかったのですが、
どこか引っかかるところがあったので、何度か聞いてみました。

すると......

娘が突然、ワンワンと泣き出しました。


そして、こう言ったんです。

「パパのズボンを、たたんであげてたの。。。。」

......え???

あ......。

たしかに、

僕の視線の先には、

不器用ながらも折り重なっているジーンズが......。

「ギブスしてるとさ、
服がたためないんだよねぇ。ハハハ」

妻に食事しながら「言い訳(!)」していたのを聞いてたんですねぇ〜......。

僕の胸がギューっと、潰されるような思いがしました。

ほんとーーーーに、ダメなパパです。

娘にはすぐに謝って
許してもらいましたが、

ちゃんと理由を聞けてなかったら......

と今でも思い出しては震えます。

僕はよく、エラそうに
子育てについての文章を書いたり、
取材を受けたりしていますがww、

何度も何度も、こういった「ダメパパ」なことをやらかしてます。。。

それ以来、僕は娘の「不可思議な行動」に対して、
なるべく理由を聞いてみることにしたんです。

そうすると、何かしら頭で展開している物語があったりするんですよね。

例えば、
子どもって雨が降ると、
すぐに水たまりにバチャバチャ入って、服を汚しちゃいますよね?

なんでか聞いてみたら、

「プールの飛び込みがうまく出来ないから、水たまりで練習している」

な〜んて言うんですよ (笑)。

「たしかに、子どもって、足から飛び込むよね!」

と目から鱗でした
(頭から飛び込む、というのは大人の思い込み!)。

きっと、色んなお子さんたちに、同じように話を聞いてみたら、
面白〜い、可愛らし〜い、ハッとするような、答えが出て来るんじゃないか!?

子ども好きの僕は、単純にそう思いました。


それから5年......。

完成した映画『こどもかいぎ』は僕の予想を遥かに上回りました。

子どもたちは、不器用ながらも話し合いを続けることで、

・話をしっかりと聞き

・自分と違う意見があることを知り

・自分の考えを頭の中で整理し

・言葉を選択し

・自分の意見を伝える

そんな力が育まれていくのをカメラに収めることが出来ました。


子どもは話し合いが出来ないんじゃない。

する機会がないだけなんです。

今回、僕は

【映画を見てもらうことを目標にしない】

ことに決めました。

そこはゴールじゃない。

僕が目指すのは、

【子どもたちが発言する機会・対話をできる場所を日本中に作る】

ということ。

そのためにクラウド・ファンディングをスタートしました。

未来の子どもたちのために、新しい場づくりを一緒にしていきませんか?

ぜひ、ご支援をお願いいたします!

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監督・父
豪田トモ

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