つい......、叩いちゃっただけなんですよね?
ご飯を食べてくれない、
服を着替えてくれない、
泣きやんでくれない、
お風呂に入ってくれない、
ゲームを止めない、
宿題をやらない......
子どもを叱らなきゃいけない状況は、レゴブロックの山のようにありますね。
その積み重ねにイライラして、
親としての責任に押しつぶされそうになって、
孤独感にさいなまれて、
つい......、叩いちゃっただけなんですよね?
でも、手を挙げてしまった後は、すごく後悔していましたよね?
気持ちがズンと沈んでいましたよね?
「ダメな親だなぁ」って思ったかもしれない。
我が子に向き合い続けているからこそ、
感情が溢れてくるのが、親ってものですよね。
でもね......、
長い目で見たら、
このような「しつけ」は、愛するお子さんのためにはならないってこと、ご存知でしたか?
自己肯定感や自尊心といった、
人が社会生活を営む上で最も大切な「心」の一部がうまく育たなくなり、
将来的に、
非行
引きこもり、
精神疾患、
依存症、
自殺、
反社会的な行動
などにつながることが、
最近ではとてもよく知られるようになってきました。
だから、叩いちゃうのは、
去年から法律で禁止されるようになったんです。
大声で言うことを聞かせるなども、法律違反になりました。
もしかしたら、こんなことは、していませんか?
・ 何度も注意したけれど、言うことを聞かないので、頬を叩いた
・ 友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴って身を持って教えさせた
・ 他人のものを取ったり、悪いことをしたので、お尻を叩いたり、長時間正座をさせた
・ 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった
・ 掃除をしないので、雑巾を顔に押しつけた
意外に思われるかもしれませんが、これらは全て「体罰」とされています。
きっとあなたは、お子さんのことが大好きで仕方がない、
愛して止まない、素敵な親御さんなのだと思います。
だから、愛情の注ぎ方をちょっと変えてみませんか?
しつけには、対話とアンガーマネジメントがオススメです。
まず、イラッとしたら「6秒」待って、気持ちを静めることに頑張ってみましょう。
・深呼吸をしたり、
・鼻歌を歌ってみたり、
・その場を一旦離れたり、
・頭の中で今の状況を実況中継してみたり!
「さーて、息子くん、これで3回目の注意です!
このあと、一体、どうなるんでしょうか!?」と。
ちょっとした工夫で、その後の展開は全く違ったりします。
なぜ言うことを聞いてくれないのか、
・聞いてみる。
なぜ許されないようなことをしたのか、
・まずは話をさせてみる。
・叱るときは、「You」ではなく、「I」を使う。
つまり、「あなたが悪いことをした」という叱り方ではなく、
「(あなたが悪いことをしたことが)私は悲しい」という言い方に変えてみる。
向き合い方を、「体罰」ではなく、「対話」に変えてみるのはいかがでしょうか?
つい......、叩いちゃっただけなんですよね?
体罰によるしつけは、もう終わりにしましょう。
あなたも、あなたのお子さんも、どうか幸せでありますように。
監督・父
豪田トモ