ある日突然、大切な家族を失い、家も流され、
学校にも行けなくなった子どもたち。
でも、周りもみんな大変。
「苦しんでいる中、これ以上、迷惑をかけたくない......」。
壮絶な喪失体験を、多くの子どもたちが胸に秘めてきたのだと思います。
東日本大震災から今日で11年。
3月2日に放送された、NHKの「クローズアップ現代+」で、
震災当時、小学生だった子どもたちが10代半ばや20代に成長した今、
当時は言えなかった想いを、
「初めて家族と対話する」という姿が特集されていましたが、
皆さん、ご覧になりましたか???
「東日本大震災から11年 今だから話せる"あの日"のこと 家族の対話」
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4641/index.html
いやー、泣いたよ......。
自分の苦しかった気持ちを残された家族と共有することで、
心の傷を少しずつ、共に癒していく......。
対話の力って、やっぱり凄い。
心理学的にも、
辛い経験やトラウマを誰かに聞いてもらうことは、
乗り越える力になるとも言われています。
僕は信じる。
僕らは今、映画『こどもかいぎ』を通じて、
【日本中の子どもたちに「対話の場」を作りたい!】
と、活動を始めていますが、
人生で大きな喪失体験をされた方々、
日々、辛い体験をしている方々に、
【「対話」を通じて、自分の気持ちを受け止めてもらえる場所を作りたい!】
改めて、そんなことを思いました。
東日本大震災で被害にあわれた方、心に傷を負われた方々には
謹んでお見舞いを申し上げるとともに、
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
監督・父
豪田トモ