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ずっと、いっしょ。

こちらは前作『うまれる』(2010年公開)のページです。新作『うまれる ずっと、いっしょ。』(2014年11月公開)とお間違いのないようご注意くださいませ。

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新型コロナウィルス対策として、新作『ママをやめてもいいですか!?』および『うまれる』シリーズ全作品が、5月31日(日)24時まで、インターネットを利用したオンラインにてご覧いただけます! online_banner.png


  • 真和・まどか夫婦は、結婚して約1年。妊娠6カ月のまどかは、初めてのお産が楽しみな反面、さまざまな不安も抱えている。

    なかでも一番の心配は、自分が果たして良い親になれるのかどうかということ。

    いつも笑顔の彼女だが、実は幼い頃に母親から虐待された辛い経験を持ち、彼女が中学生のときに離婚して家を出た母親とは絶縁状態だ。

    なぜ自分は母親に受け入れられなかったのか? 
    その答えを求めるようにして助産師の道を選んだのだが、いまだに自分と母親との関係を消化できていない。

    一方、真和は幼い頃から両親の不和を見てきたため、まどかと出会うまでは、結婚したいとも子供が欲しいとも全く思っていなかった。

    そのせいか、父親になるという実感を持てず、妻のお腹の子は、あくまで「自分たちの副産物」でしかない。

    戸惑い、悩みながらも、二人はどのようにして、母親、父親になっていくのか、そしてお腹の赤ちゃんの運命は...?

  • 哲(あきら)・直子夫婦は、医療によって、18トリソミーという障害を持って産まれた愛称・虎ちゃん(8カ月)と出会うことができた。

    18トリソミーは染色体異常による重い障がいで、うまれること自体が難しく、うまれても90%の子どもが1年以内に亡くなる。

    妊娠8カ月のときに18トリソミーの可能性を知った松本夫婦は、産むかどうかの選択を迫られたが、迷わず産むことを選んだ。そして、うまれた虎ちゃんは数ヶ月、NICUに入院した後、奇跡的に病院を退院し、家族との生活が始まった。

    しかし、立つことも歩くことも話すことも出来ない我が子。。。
    虎ちゃんは実際、自分で食事を摂ることができず、チューブで直接、栄養分を胃に送っている。

    松本夫婦は、どのように、いつ終わるかわからない虎ちゃんの命と向き合おうとしているのか?

  • 雅(まさし)・麻紀夫婦の子どもは、出産予定日に突然、お腹の中で亡くなった。

    娘に「椿」という名前をつけて見送った後は、深い悲しみの中で自分たちを責め続ける日々を過ごしていた。

    そんな夫婦を救ったのは、「わたしがあなたを選びました」という本の著者である産婦人科医、鮫島浩二との出会いだった。

    自分たちを親として選んでくれたはずの子が、なぜ、うまれてくることができなかったのか? その問いに対して、鮫島医師は...?

 

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未だ、限りある資源を争う戦争は繰り返され、食糧不足や環境破壊が刻々と進んでいる現代。
資本主義・拝金主義の中で、二極化も一層深刻化しています。

しかし、その物質社会に対して、虚無感を感じている人たちが増えているのも事実なのではないでしょうか。

愛情や感動、家族、友情、など、目に見えない心のつながりに、より幸せを感じる人が増えてきています。

育児をするパパ「イクメン」が注目を集める一方、虐待や産後ウツ、育児放棄などの問題も報道され、精神的な障害を持ってしまった人たちや自殺や引きこもりも増える一方です。

どうしたら人は満たされるのでしょうか?
本当の幸せとは何なのでしょうか?
私たちはどこからきて、どこにいくのでしょうか?

すべての人はみな、何らかの役割を持って、お父さんとお母さんを選んで産まれてくると言います。

この地球上の全ての人が、およそ3億個の中から選ばれた1つの精子が受精した、たった0.13ミリの小さな小さな受精卵から始まった「奇跡の存在」です。

映画『うまれる』は、出産、死産、不妊、障害、胎内記憶など様々な経験をされるご夫婦、ご家族の生の姿を見、そして経験を共有する事で、【自分たちが産まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人との繋がり、そして"生きる"ことを考える、ドキュメンタリー映画】です。

家族は大切だ、命はかけがえがない、という事は、誰でも頭では分かっていると思います。しかし、日々の生活の中で、どうしても「当たり前のこと」のように思えてきてしまいますし、親が子を愛する気持ちは親が思っているほど子供に伝わっていないという「誤解」もあります。

それは、【大切な事を「心で感じる」機会が少ない】からではないかと私たちは考えています。涙と共に心の底から、そして細胞の一つ一つに伝わる機会があれば、現在の、そしてこれからの悲しい事件や親子の諍いなども減るのではないかと確信しています。

映画『うまれる』がそのきっかけになること、を切に願っております。

うんでくれて、うまれてくれて、ありがとう。

4組の夫婦が登場し、妊娠・出産だけでなく、流産・死産、不妊、障害、「子供が親を選ぶ」という胎内記憶など『うまれる』ということを、幅広く捉える事で、出産だけではなく、【親子関係やパートナーシップ、男性の役割、そして生きるという事を考える・感じる内容になっております。

また、これまでの妊娠・出産を扱った映像と異なり、監督やナレーター(元祖イクメン・タレントつるの剛士)などメイン・スタッフに男性が関わっている事からも、常に「妊娠・出産・育児における男性の様子」にも焦点が当てられており、「イクメンになりたいけど、どうしたらいいか分からない!」という男性にも共感できる映画になっています。


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  • ・ 製作年・・・2010年
    ・ 上映時間・・・1時間44分
    ・ 企画・監督・撮影・・・豪田トモ
    ・ プロデューサー・・・牛山朋子
    ・ ナレーション・・・つるの剛士
    ・ コメンテーター(出演者)・・・大葉ナナコ、池川明、鮫島浩二、岡井崇、見尾保幸、吉村正

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  • [胎内記憶]

    母親のお腹の中にいたときの記憶。細かくは、陣痛から誕生までの「誕生記憶」、お腹に来る以前の「中間生記憶」などに分けられるが、一般的には「産まれる前の記憶」を総括する。

    3歳前後の子供の約30%にあると言われているが、小学校高学年頃にはほとんどの子供が忘れてしまう。

    世界中で100年以上前から報告されてきたが、日本で広く知られるようになったのは産科医師・池川明氏が2002年に「おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと(リヨン社)」を著してから。「親を選んで生まれてきた」という子供たちの証言は、育児に悩む母親たちに明るい希望をもたらしている。

  • [不妊]

    産む意志と避妊をしない性生活がありながら2年以上妊娠しないこと。日本の10組に1組の夫婦が不妊に悩んでいると言われる。

    原因が女性にある場合は41%、男性にある場合は24%、男女共に原因がある場合は24%、残りの11%は不明(「恵比寿つじクリニック」の辻祐治院長)。

    日本では毎年約2万人の子供が、治療法のひとつである体外受精によってうまれているという(2007年現在)。しかし、人口受精、顕微受精なども含めた不妊治療による妊娠率は20~30%にとどまるとも言われ、経済的・精神的負担も大きい。

  • [流産・死産]

    医療技術が発達し、世界で最も安全にお産ができる国のひとつと言われる日本でも、全妊娠の約15%が流産になると言われている。妊娠12週以降の流産は約2万8000人にのぼり、22週以降では約4000人(2008年)。

    また死産(誕生死)は600人にひとりの割合だという。原因のほとんどは胎児の染色体異常によると言われているが、「自分に原因があったのでは」と苦しむ女性は多い。

  • [18トリソミー]

    18番目の染色体異常による先天性の障がい(ちなみに21番目の染色体が1本多い「21トリソミー」はダウン症)。心臓などの器官が胎内で十分に発達しないため、うまれてくることが稀で、うまれても1歳までの生存率は約10%。

    完治する治療法はなく、口から栄養分を摂ることができなかったり、立つことも話すこともできないなど、完全介護が求められる。

  • [産む場所]

    日本では出産の99%は病院で行なわれているが、助産院や自宅での出産を選ぶ人たちも1%ほどいる。助産院では、陣痛促進剤を使わず、帝王切開や会陰切開などの医療行為を行なわず、陣痛と母親の腹圧だけに頼った「自然分娩」によって赤ちゃんを迎える。

    同じ助産師にずっと診てもらえ、自由な姿勢で産めるなどの理由で支持されている。万一、緊急事態が起きた場合は、提携している病院に搬送されることが多い。

    その他、麻酔を使用した無痛分娩や水中出産などを選択する女性もいる。