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映画「うまれる」では、大切なテーマとして捉えてきました、以下の方々を対象にした上映会を開催していただきたく、「特別企画モニター上映会」を企画させていただきました。
< 対象者 >- 天使ママ・パパ(流産・死産・新生児死をご経験されたご家族)
- 不妊治療などを頑張っていらっしゃる赤ちゃん待ちのご夫婦やご家族
- 18トリソミーなど染色体異常(ダウン症、13トリソミー)のお子様をお持ちのご家族
※ 3を除き、1.天使ママ・パパと2.赤ちゃん待ちの方々を対象とした本特別企画上映会は、原則的に「小さなお子様(0〜約6歳までの未就学児)の同伴のない」上映会にしていただきますようお願いいたします。
● 「赤ちゃんを見たら辛くなる」というお声
映画『うまれる』が全国公開されて、間もなく1年になりますが、大変ありがたい事に多くの方にご覧いただいてきました。
また、妊娠・出産だけでなく、流産・死産、不妊、障害など、『うまれる』ということを幅広く捉えたストーリーは、高くご評価いただき、スタッフ一同、心より光栄に思っております。
特にご好評いただいたのが、赤ちゃんと一緒に観れる「ママさんタイム」です。
私たちの働きかけに応じていただいた約30%の映画館と約80%の自主上映会主催者の方々に「ママさんタイム」を開催いただく事が出来、なかなか映画を観に行けない多くのママさんに感動の輪が広がりました。しかし、今回の特別企画モニター上映会の対象者に挙げさせていただいたような、様々な経験をされた方たちからは、
「映画は見てみたいけれど、赤ちゃんを見るのが辛いから映画を観に行けない」
「映画の中に出て来る出産シーンを見たら自分が傷つくのではないか」というお声をたくさんいただきました。
一方、同じご経験をされた方で勇気を振り絞って映画をご覧になった方々からは、
「前を向いて頑張っていけそうです」
「赤ちゃんにまた会えた気がしました」
「赤ちゃんが天に戻った理由を自分の中で納得させることができました」など、非常に多くの前向きなお声を聞くことが出来ました。
多くの取材・撮影の中で、【幸せなだけではない出産・育児の現実を目の当たりにし、何か出来ることはないかと活動を続けてまいりました】が、今回、このような企画をご提案させていただいたのは、辛いご経験をされた方々に出来る限りのサポートをさせていただきたいという気持ちからです。
● 経験を話すことで気持ちが楽に、、、
本特別企画上映会では、上映後の体験お話会も推奨させていただきたいと思っております。
これは多くの方々にお話を聞かせていただいた体験から、ご経験された事をお話していただくことで、気持ちが楽になったという方が非常に多くいらっしゃったからです。
また、お話を聞く事で「そのような体験をなさったんだ」「辛い体験は私だけではなかったのだ」とお話会に出席いただいた方々の中で「心のつながり」が出来る事も多くあるようです。
もちろん、お話会の開催は絶対条件ではなく、あくまで推奨ですし、参加された場合も必ずお話しなければならないわけではありません。
● 対象者限定の少人数コース
通常、映画「うまれる」の自主上映会は、140名以上を想定した、最低保証料金(7〜10万円)を設定させていただいておりますが、今回の「特別企画モニター上映会」では、少人数コースを設けさせていただいております(詳細は上映費の欄をご参考くださいませ)。
デリケートな問題である事は重々承知しておりますが、
私たちに出来ることをしていきたいと思っております。ぜひ、映画『うまれる』をご覧いただき、
前向きな気持ちになって一歩を踏みしめていただければ嬉しく思います。映画『うまれる』
企画・監督・撮影
豪田トモ私は4年前に第2子となる娘を35週で死産しました。
私自身、映画を見るまでは、「辛いことをまた思い出してしまいそう・・・」
「自分と異なる環境の人の気持ちって理解できるの?」と思うこともありました。
実際に見た中で心にズシンと感じるものが大きかったのは
やはり、同じ経験をされた関根夫妻のお話でした。自分と重ねて考えて辛いことを思い出すというよりも、不思議なことに
「自分と同じように辛い経験をしても、頑張っている人がいる!
前を向いている人がいる!」ということに勇気をもらったり・・・、悲しんでいるシーンを見ては
「そうだよね、まだまだ泣いてもいいんだよね・・・」と思ったり。涙はあふれてくるけど、悲しい涙ではなく、なんだか清々しい涙・・・。
観終わったときには、亡くなっていった赤ちゃんに「ありがとう」と
伝えたくなりました。子どもを亡くす=辛いこと、だけではないんだと感じさせてくれました。
また、他の境遇の皆さんのお話でも、映画を見るまでは自分では想像し得ないことではありましたが、皆さんが目の前の状況としっかりと向き合い、いろいろな考えの中で自分の道を選び歩んでいく姿を見て、パワーをいただきました。
皆さんが苦難を乗り越えて行く姿を見て、「自分に与えられたこの苦難は、どういう意味があって起こったのだろう?自分に何を気づかせようと思ってこれが起きたんだろう?」と考えるようになりました。
その答えが自分なりに見つかってくると、きっと辛い経験が辛い経験に
留まらず、自分の人生の糧となって先に進んでいけるのかな、と思います。そんな考えをさせてくれるようになったこの映画に感謝です!
(東京都S.Aさん:死産を経験)
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私は、長い間、赤ちゃんが授かるのを待っています。
映画を見る前は、「子どものいない私が、映画『うまれる』を見て
どんな気持ちになるだろう?」という不安もありました。けれど、映画に出てきた方々...子どもが授かった人も、授からない人も、
子どもが生まれた人も、生まれなかった人も、
みんな一生懸命生きていました。辛い時があるのは、授からない人だけじゃないんだと、
視野が広がるような思いがしました。どの人も自分の命を輝かせて頑張っている姿に、とても励まされました。
そして、愛と感動に包まれて生まれてくる命を見て、
私自身もこうやって生まれてきた、奇跡の存在なのだと気づきました。自分の命がとても愛おしくて誇らしいような気持ちに なれました。
(奈良県K.Yさん:不妊治療中)
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いろんな想いが駆け巡って一言では言えません。
ただ、この映画を観て前向きになれた事は確かです。
この映画を観てみたいけど...と悩んでいる人もきっと、
映画を観たら一歩前進できるんじゃないかなと思います。18トリソミーの子供を持つ家族に限って言えば、
映画に出てくる松本さんファミリーに共感できる部分がたくさんあると思います。私は松本さんファミリーからどれだけ勇気と希望をもらったかわかりません。
映画「うまれる」、
たくさんの愛情が伝わってきて、
何度観ても胸がいっぱいになる映画です。(東京都Y.Aさん:天使になった18トリソミーの子どものママ)
------------------------------------------------------------< ご注意点 >
- 本特別企画上映会は、『うまれる』側が主催するのではなく、自主上映会と同じく、一般の方々に上映会を主催いただく形になります。
- 対象者に限定したクローズドな上映会にしていただきますようお願いいたします。HPやチラシ、ポスターなどの告知・宣伝活動で対象を限定されていない場合は通常の上映会と同料金(7万円〜)になります。
- 本特別企画上映会は、原則的に「赤ちゃんの同伴のない」上映会にしていただきますようお願いいたします(18トリソミーなど染色体異常(ダウン症、13トリソミー)のお子様をお持ちのご家族を対象にした上映会の場合はその限りではありません)。
- 出来る限り、上映後の体験お話し会を開催いただきますようお願いいたします。
- 開催日時が2011年12月1日〜2012年2月29日までの上映会に限らせていただきます。
- 試写会や小冊子/宣伝用DVDの郵送等の特別サービスは、大変申し訳ありませんが、本特別企画モニター上映会に限りましては行わせていただいておりません。
- 上映メディアはDVDに限定させていただいております。
- 鑑賞対象者とお支払い料金以外のルールは、エブリィ・シネマのページに準拠いたします。
『うまれる』側から請求させていただきます上映費は、
上映会当日に映画をご覧いただいた鑑賞者の数によって、
以下のように変動いたします。- 鑑賞者30名まで→【800円×鑑賞者数】
- 鑑賞者50名まで→【700円×鑑賞者数】
- 鑑賞者100名まで→【600円×鑑賞者数】
- 鑑賞者140名まで→【550円×鑑賞者数】
- 鑑賞者141名以上→通常料金の【500円×鑑賞者数】
※ 上映後にご提出いただく報告書に鑑賞者数を記載いただく事になります。
コチラのページよりお申込くださいませ。
※ 通常の上映会のお申込とはページが異なります。現在のところ、今回の対象者以外の方々向けの特別上映会は予定しておりませんが、ご要望がございましたらeverycinema@umareru.jpまでメールいただけましたら、検討対象とさせていただきます。