子どもは皆、祝福され、愛されて生まれ、育つ権利があります。しかし現実には児童虐待の報道が絶えません。ただ一方で、虐待する側には、親子関係の負の連鎖、サポートのない孤独な育児、貧困など、国の施策や社会の協力によって防止できる可能性のある環境要員も報告されています。
映画『うまれる』および『うまれる ずっと、いっしょ。』では、児童虐待の防止および孤独な子育ての解消を願い、毎年11月、「児童虐待防止月間」に合わせて、「虐待防止キャンペーン」を実施いたします。
虐待防止キャンペーンに参加していただきますと、上映費を5%OFFにさせていただきます。
★ 虐待防止宣言文はコチラをご覧ください ★
● 1週間に1人の子どもが虐待死しています
監督の豪田トモです。
子どもを育て始めてから、最も心がギュンと痛くなるのが、虐待のニュースです。子どもは親からの十分な愛情を受け、笑顔いっぱいに育って欲しいと願っています。 しかし、日本全国の児童相談所に寄せられる児童虐待の相談は、年間約55,000件(平成22年度速報値)。 悲しいことに、周りの誰にも気づかれず、虐待によって亡くなる子どもは年間50人以上にのぼります。(1週間に1人の子どもが虐待死しています)。 現在、病気や死亡、精神疾患などで実の親が育てる事の出来ない「要保護児童」は全国で約47,000人、そのうち、乳児院や児童養護施設にいる子どもたちは、33,000人いますが、その大半の入所理由が虐待だそうです。● 虐待によって児童養護施設に入所していた女の子の話
僕が初めて児童養護施設を訪れたのは、ある講演会に呼んでいただいた時の事でした。
主催者様のご紹介で立ち寄らせていただいたのですが、 人なつこい子ども達に魅了され、すっかり仲良く遊んでいました。 「わたしの名前なんて言うか知ってる〜?」と聞いて来るので、 「エリザベス!?」なんて冗談を言いながら笑い合っていたのですが、 10歳くらいの可愛らしい女の子が急に 「わたし、何年くらいお母さんと会ってないと思う?」 と聞いてきました。 その時は「何年くらいだろうね〜?」なんて軽く返答しましたが、 その子の眼は、親からの愛情を願う期待と、しかしながらそれが叶わない失望感が入り交じっていました。 後から聞きましたが、この女の子も、虐待によって施設に入所していました。 この経験以来、この子たちに僕らが出来る事は何だろう、と自問し続けています。● 子育ては国育て
自分自身の子育て経験と、作品作りを通して200組以上の取材・撮影をさせていただく中で、【子育ては国育て】だと考えるようになりました。
国や社会は、一人一人の人間が作り上げた総体であり、 誰もが幸せに生きていく社会を作り上げて行くには、 一人一人の人間の成長が欠かせません。 子供は未来人であり、 今後の日本を背負って立つ人材でもあるわけで、 親から無条件に愛され、認められ、誉められて、 幸せに育つ事によって、「人の役に立ちたい」と願い、行動する人が増えるのではないかと信じています(もちろん、親子関係が良くなくても、社会貢献している方はたくさんいらっしゃいます)。 一方、親に大切にされずに育った子供は、 その親を、そして自分を産み落とした社会に対する不信感や疑念を持つようにもなり、社会に貢献したいと願う機会は少なくなるようです(もちろん、そこから抜け出して社会的に活躍される方はたくさんいらっしゃいます)。● 虐待が起きる原因: 親から続く虐待の連鎖やサポート不足の育児など
虐待をする心境は僕には分かりませんが、一方で、命の現場を長らく取材や撮影させていただいた印象から、すべての親は子どもを愛していると信じています。
ではなぜ、虐待というものが起きるのかと考えると、親から続く虐待の連鎖やサポート不足の孤独な育児、生活環境、貧困など様々な要因が浮かび上がります。 どんな理由があれ許されない犯罪はありますが、虐待をした人だけがおかしいのだ、と考えると将来的な問題解決には結びつきません。 私たちが共に感じ、考え、助け合い、行動する事によって、この問題は改善できるのではないかと思うのです。● 虐待の問題に取り組む事は、育児環境の改善につながる
また、虐待の問題に取り組む事は、現在の育児環境の改善につながります。
- 親から続く虐待の連鎖 → 親になるための教育プログラム
- サポート不足の孤独な育児 → パートナーや地域・社会の意識変革と待遇改善
- 貧困の中での育児の防止 → 子育て費などの割当
● 映画『うまれる』だから出来る、虐待防止への取り組み
映画『うまれる』には、虐待を受けた経験があり、その連鎖に怯えながらも、旦那さんや助産師さんのサポートによって、葛藤に向き合いながら、新しい命を迎える女性が登場します。彼らやその他の登場人物などを通して映画で描かれている事は、虐待防止の大きなヒントを秘めていると考えております。
なぜ、虐待というものが起き、それがどのように社会に影響し、どう解決していけば良いのか、今回の虐待防止キャンペーンを機に、皆で考えていきたいと思います。 ★ 虐待防止をテーマにしたブログへのリンクはコチラ監督・父 豪田トモ
「虐待防止キャンペーン」に参加いただきますと、上映費が5%OFFになります。 ※ 他の割引サービスと併用していただく事が出来ますが、【最低保証料金以下に割引かれることはできません】。ご了承ください。
※ 最大割引率はいずれも、50%までとさせていただいております。
※ 「虐待防止キャンペーン」は啓発キャンペーン割引の一環となります。
< 対象になる上映会 >
- 11月に開催される上映会であること
- 動員予定数100名以上であること
- 上映会開催日まで1ヶ月以上あること
< ご注意点 >
- チラシ、ポスター、ホームページ等の告知媒体で「虐待防止キャンペーン」の文言を入れていただく必要があります。
- 上映開始前に、虐待防止に向けた宣言文をお読みいただく必要があります(リンクの内容を全部読んでいただいて6分程度になります)。
- 自主上映会案内チラシを配布していただく必要があります(上映1週間前に郵送いたします)。
- お申込期限は上映会開催日の1ヶ月前までとさせていただきます。
- 他の啓発キャンペーンとは併用することが出来ません。
自主上映会のお申し込み時に 「啓発キャンペーンへのご参加」という項目がありますので、「参加する」をお選びください。